ロイヤル顧客の反応可視化ツールを提供するスパコロは、コロナ禍で収入や在宅時間の変化があるなかで、どれくらいの人達がリユースサービスを利用しモノを売り、どれくらいの収入を得ることができたのかを調べるために、ファッションアイテムに焦点を当て、「リユースサービスに関する調査 ファッション編」の結果を発表した。
直近1年以内のリユースサービス介した販売経験者は約4割 ファッションアイテムの販売では約25%
この1年以内に、フリマアプリやオークションサイト、リサイクルショップなどのリユースサービスを利用し、物を販売した人の割合は約4割。販売したアイテムは「服(大人用)」がもっとも高く17.0%。何かしらファッションアイテムを販売した人の合計では24.5%だった。
ファッションアイテムを販売した割合がもっとも高いのは20~30代女性で、直近1年の販売率はそれぞれ4割近くとなっている。
1年以内にファッションアイテムを販売して得た年間の平均金額は36,676円
この1年以内にファッションアイテムを販売したことがある人が、1年間で得た金額の平均は36,676円。販売額のボリュームでみると、1万円未満で58.7%、1万円以上で34.0%となっている。
年間の販売額がもっとも大きかった年代は30代で50,441円。この年代の金額が高いのは、結婚や出産、育児などでライフステージの変化によって不用品を売る機会が多いからだと推察される。これに対し、10代の平均は11,507円という結果となった。
3ヵ月に1回以上ファッションアイテムの販売する割合は6割超 シーズンごとの断捨離習慣化か
この1年以内にファッションアイテムを販売したことがある人が、ファッションアイテムを買い取りに出す、または出品して売る頻度は、「月1以上」で31.0%。「3ヶ月に1回以上」で6割を超える結果となった。
年代別にみると、20代~30代の利用頻度が高く、リユースサービスをうまく活用し断捨離したり、お小遣いなどをゲットしている様子がうかがえる。
フリマアプリvs買い取りサービス 「フリマアプリ利用派」が多数派で5割近く占める
リユースで販売するときに利用するサービスについて、フリマアプリを優先して利用する「フリマアプリ利用派」は48.1%。これに対し、リユースショップ・サイトなどの買取りサービスを利用する「買取りサービス利用派」は13.1%。両サービスを併用する「使い分け派」は30.5%という結果に。使い分ける層は、売る物の価値や量、売りたい場面に応じて、うまく利用するサービスを使い分けていることが明らかになった。
1年以内にファッションアイテムの販売に利用したサービス1位は「メルカリ」 2位の「ラクマ」大きく引き離す
1年以内のファッションアイテム販売経験者おいて、販売時に利用されたサービス1位は「メルカリ」でほかサービスを大きく上回り58.7%。続く2位は「ラクマ」(24.9%)、3位は「セカンドストリート」(18.4%)。フリマアプリやオークションサイトが上位を占めるなかで、買い取りサービスである「セカンドストリート」は唯一利用率が2桁を超え、上位にランクインする結果となった。
メルカリはラクマに比べ認知後の新規ユーザ獲得が好調である様子
メルカリの認知率は7割近くにのぼり、ラクマを約30ポイント上回る。そして、メルカリの認知者における販売経験率は35%。認知者の約3分の1がファッションアイテムの販売経験があることがわかった。メルカリの認知後の販売経験=トライアルの割合(35%)は、ラクマ(20%)を上回っており、メルカリは認知率を拡大し認知者の裾野を広げながらもトライアルユーザーをしっかり獲得してきている状況が見てとれる。
調査概要
- 調査方法:全国15~59歳を対象としたインターネットリサーチ
- 調査期間:2021年4月9日(金)~4月11日(日)
- 有効回答数:4,579名 ※全国の人口構成に合わせたウェイトバック集計を実施
- 調査対象:メルカリ、ラクマ、PayPayフリマ、ヤフオク!、モバオク、ジモティー、BOOK・OFFグループ(BOOK・OFF、BINGOなど)、HARD・OFFグループ(OFF HOUSE、MODE OFFなど)、NET・OFF、セカンドストリート、トレジャーファクトリー/トレファククスタイル、コメ兵/KOMEHYO、ブランディア、バイセル、カインドオル、ラグタグ、フクウロ、買取王国、大黒屋、なんぼや、おお蔵(OKURA)、銀蔵、おたからや など 計40サービス