GMOペパボが運営するカラーミーショップは、ECサイトにとって必要とされている機能を調べるため、ショップオーナーを対象に「ショップ機能・アプリに関するアンケート」を実施。ショップオーナーが改善したい作業、ネットショップに求めている機能、実際に活用している機能についてまとめた。調査概要は次のとおり。
ショップの改善したいポイント
全体
ネットショップの改善したいポイントについてたずねたところ、110人のショップオーナーが新規顧客を増やしたいと考えていることがわかった。次いで、購入率のアップ(76人)、リピーター数の増加(60人)と続く。
全体的にネットショップの訪問者を増やすことへの関心の高さがうかがえる。
運営年数別
ネットショップの運営年数別に見ると、開店から半年以内のショップオーナーは新規顧客や購入率アップを意識していた。
その後、数年の運営を経て業務効率化とデザイン改善への関心が目立ち始める。ある程度売り上げが立つことで、効率化して時間を有効に使いたい、古くなったデザインをリニューアルしたいという要望が増えてくる時期だと推察される。
運営年数が5年以上のショップになると、客単価とリピーター施策への注目が増え、ネットショップのファン作りを意識されていることがわかる。
月商別
月商が少ないネットショップでは売上を立てるために、新規顧客や購入率に関する改善が中心となっている。
月商が20万〜100万未満になると、客単価と業務効率化、デザイン改善への関心が増え、ショップの成長とともにネットショップの問題点が見えてくる時期であるといえる。
月商100万以上では、多くのショップオーナーが業務効率化を必要としていた。規模が小さかったころは対応できていた単純作業にも手が回らなくなり、アウトソーシングという手段を取るショップも見られた。
ショップ運営で改善したい作業
全体
もっとも多いのがネットショップの更新(61人)、次いでショップの分析(46人)、プロモーション(44人)という結果に。発送作業やピッキング・梱包といったアナログ作業よりも、ウェブページそのものに関する作業に、より煩わしさを感じている様子がうかがえた。
月商別
ある程度の月商があるショップでは、ネットショップの更新作業がもっとも多い結果となった。ネットショップは開店したら終わりではなく、月商100万を超えるショップであっても更新し続けることが大切だと考えるショップオーナーが多いといえる。ネットショップのコンテンツを更新することはSEO対策になり、検索エンジンからの流入を増やすことができれば、プロモーション面の改善も期待できる。
また、月商100万を超えるショップでは、更新作業に次いで受注・在庫管理を改善したいと考えられている。このことから、月商が大きいショップは取扱商品数も多いという傾向がうかがえる。
業種別
ファッション関連のネットショップでは、シーズンやセールなどサイト更新が頻繁に行われることもあって、ショップ更新の改善需要がもっとも高かった。
日用品のネットショップでは、ショップ分析の改善がもっとも多いという結果に。同じ商品を取り扱っている競合の多い業種なので、他社との差別化に注力したいショップオーナーが目立った。
食品業界のネットショップは取り扱いが大変な商材のため、受注・在庫管理を改善したいと思われる人が多いと推察される。
調査概要
- 対象:カラーミーショップを利用中のユーザー
- 期間:2021年1月26日~2021年1月31日
- 方法:ネット上のアンケートにて回答収集
- 有効回答数:150名(運用年数別、月商別の分析に関してはアカウント名の記述があった128名)
- 主体:カラーミーショップ
- アンケートに協力したショップ構成は次のとおり。