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2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

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フリマアプリの商品検索で6割超が新品購入金額増 新品の消費喚起効果は年間約484億円に/メルカリ調査

 株式会社メルカリが運営するメルカリ総合研究所は、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター講師の山口真一氏と、「フリマアプリ利用による新品商品への消費喚起効果」の実態に関する共同調査を実施した。

 同研究所は、フリマアプリ利用が新品商品の消費を喚起しうるのか、その実態を明らかにすべく、フリマアプリでの取引件数が多い「ファッション」「スポーツ・レジャー」「理髪料・コスメ」「家電・スマホ」「エンタメグッズ」「おもちゃ・ホビー」の6カテゴリーを対象に15歳~69歳の男女20,000人を対象に調査を実施した。

 同調査の結果は、次のとおり。

(1)フリマアプリ「出品」経験者はすべてのカテゴリーで新品購入金額が増加、「購入」経験者は3カテゴリーで新品購入金額が減少

 フリマアプリ利用者の新品購入金額の変化を推計すると、フリマアプリで「出品」を経験している場合、6カテゴリーすべてにおいて、新品購入金額が増加する効果が見られた。その一方で、フリマアプリで「購入」を経験している場合、「理髪料・コスメなど」「家電・スマホなど」「おもちゃ・ホビーなど」の3カテゴリーでは、フリマアプリでの「購入」経験によって新品購入金額が減少する効果が見られる結果となった。

(2)フリマアプリ利用による新品商品の消費喚起効果は年間484億円

 調査結果1を用いて、1年間分の新品商品の消費喚起効果を推計すると、年間約484億円であることが判明した。

 続いて、調査対象20,000人への調査のうち、フリマアプリ利用者1,500人への意識調査を行った。

(3)フリマアプリ利用者、6カテゴリー中5カテゴリーで新品購入金額が増加

 フリマアプリ利用者1,500人に、フリマアプリを利用することで新品購入額が増減したかを定性的に評価してもらうと、6カテゴリー中5カテゴリーで「新品購入金額が増えた」と感じている人が多いという結果に。調査結果1~2の金額での分析結果と、消費者の主観的な評価はおおむね整合性が取れていることがわかる。

(4)フリマアプリ「出品」経験者、新品購入金額の増加理由は「販売収益で購入頻度・単価が高くなるから」「合わなくても売れば捨てなくて済むから」

 フリマアプリで出品経験があり、新品購入金額が増加したと回答した人を対象に増えた理由を調査すると、もっとも多い回答は「売ってお金を得られるので、購入頻度が増えたから」44.0%。一方で、「売却できるから新品購入ハードルが下がる」という意見もあることがわかった。

(5)フリマアプリ「購入」経験者、新品購入金額の増加理由最多は「アプリで節約すれば新品での購入頻度・単価が高くなるから」

 フリマアプリで「購入」経験があり、新品購入金額が増加したと回答した人を対象に増えた理由を調査し、もっとも多い回答が「フリマアプリで節約することにより、新品購入頻度がむしろ増えたから」44.5%だった。一方で、「フリマアプリで試すことにより、新品購入ハードルが下がる」という意見もあることがわかった。

(6)フリマアプリで商品を検索するだけでも、60%以上が新品購入金額「増えたと思う」

 フリマアプリ利用者に「検索」、もしくは「試用」することによって、その商品・ブランドを新品で購入した経験があるかを調査すると、6カテゴリーすべてで「検索」をすると60%以上、「試用」すると70%以上が新品購入金額が増えたという結果になった。

調査概要

調査1:フリマアプリ利用者・非利用者を含む20,000人に対する調査

調査詳細1~2

  • 調査時期:2019年12月~2020年1月
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:全国、15歳~69歳の男女20,000人
  • 留意事項:15歳~69歳の各性年代別インターネット利用者比に応じた割り付けに従って取得
調査2:20,000人への調査のうち、フリマアプリ利用者1,500人への意識調査

調査詳細3~6

  • 調査時期:2019年12月~2020年1月
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:全国、15歳~69歳の男女1,500人
  • 留意事項:直近3ヵ月以内にフリマアプリを利用かつ15歳~69歳の各性年代別のインターネット利用者比に応じた割り付けに従って取得

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