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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECzineニュース

中国ネット購入者の3分の1は越境ECを利用、日本でも10人に1人が海外ショッピングを経験

中国の越境ECは拡大傾向に

 ネットショッピング利用者における越境EC経験者の割合は、29か国において約3割から8割となっており、生活の一部となっている。主要5か国(米英中韓豪)を見ると、中国では35%の回答者が越境 ECを経験しており、豪州ではそれを上回り65%にのぼる。日本(12%)とアメリカ(22%)は他国を比べると割合が少ないが、国内サイトでのショッピングに充足しているためかと推測される。

 日本においては、言葉の壁などの問題により海外ネットショッピングはあまり普及していないという認識が一般的だが、今回の調査で、日本でも10人に1人が過去1年間に海外サイトでショッピングした経験があることがわかった。これは調査した29か国の中で最も少ない割合であり、今後さらなる成長が見込まれる。

 11月の「独身の日」で注目された中国市場。35%のネット購入者が、2015年に1度以上は海外サイトでショッピングをしたことがあると回答(2014年には26%)。また、海外サイトでの購入の動機として「正規品を購入したい」を挙げた人は45%である点は他国と加えて突出している。2015年4月に行ったペイパルの調査によると、子どもを持つユーザーの半数以上は「正規品を購入したい」ことが動機となっており、中国のネットショッピングユーザーが海外サイトで購入する際のトップ5に楽天がランクインしている。

どの国から購入しているのか

 購入先の人気国は、グローバル平均で見ると、1位がアメリカ、2位が中国。日本は購入先の人気国の5位にランクインしており、主要5か国においては、中韓で2位、 米豪で4位、 英で5位 にランクインしている。一方、日本人消費者が買う人気国は、アメリカ、中国、韓国がトップ3となっている。

購入アイテム

 グローバル平均でみると全体1位は洋服・靴・アクセサリー(49%)、2位は電気製品(32%)、3位は電子書籍・アプリ・ソフトウェア・デジタルコンテンツ(31%)。主要5か国と日本で見ても、洋服・靴・アクセサリーはすべての国で1位にランクインしており、米47%、英豪45%、日本33%という結果から突出した人気がうかがえる。

 中国・韓国ではどちらも化粧品・美容関連製品が2位となっており、このカテゴリの製品は特に海外サイトで買い求めたい消費者が中韓に多いことが判明。洋服・靴・アクセサリー、電気製品、デジタルコンテンツ以外ではトラベルサービス、本・オーディオビデオソフト、おもちゃ・ホビーグッズも人気が高い。日本の消費者が越境ECで購入するトップ3は洋服・靴・アクセサリー、トラベルサービス、本・オーディオビデオソフトとなっている。

スマートフォンの主流化

 調査対象の23,200人のうち、47%が越境ECでスマートフォンを利用した経験があると回答。購入金額ベースで見ても、全体の16%の取引がスマートフォン経由で行われており、スマートフォンが越境ECも含むオンラインショッピング全般において主流になりつつある。特に中国は83%と突出してスマートフォン利用の割合が高く、また金額ベースでも34%と非常に高くなっている。また、各主要国の越境ECのスマートフォン利用経験割合は、韓国52%、米47%、英40%、豪38%、日本でも33%と、スマートフォンへの対応がますます必須となりつつある。

購入の決め手

 購入を後押しする最大要因は、「配送料無料」や「返品の送料無料」など送料に関するものと「支払い方法の安全性」が挙げられる。「配送料無料」は米、英、豪で1位。「支払方法の安全性」は日本と中国で1位に、米、英、豪で2位にランクイン。中国では45%の回答者が「正規品を購入したい」と回答し、2位にランクインしている。

【調査概要】
ペイパルの依頼を受けて調査を行ったイプソスは、対象となった29か国(英国、アイルランド、フランス、ドイツ、オーストリア、スイス、イタリア、スペイン、オランダ、スウェーデン、ポーランド、トルコ、ロシア、イスラエル、アラブ首長国連邦、米国、カナダ、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、インド、中国、日本、韓国、シンガポール、オーストラリア、南アフリカ、ナイジェリア、エジプト)のインターネット対応機器(※1)を所有する、使用する、または所有しかつ使用する成人(18 歳以上、総数 23,354 名)のデータについて、各国約 800 名にインタビューを行った。

このインタビューは 2015年9月17日から10月28日までに間にオンラインで行われた。日本での現地調査は標本となる800名を対象として9月23日から10月5日まで実施。データはすべての国のネットショッピング利用者数、および4か国(スロバキア、シンガポール、エジプト、およびアラブ首長国連邦)のインターネット利用者の人口学的プロファイルについて重み付けしている。

※1 デスクトップ PC/ラップトップ/タブレット/スマートフォン/他の種類の携帯電話/電子手帳/ワイヤレス音声およびデータ通信対応の PDA/インターネット接続可能なゲーム機(例:Wii)

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https://eczine.jp/news/detail/2455 2015/11/27 14:00

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