CCCマーケティングとカルチュア・コンビニエンス・クラブは、東京大学大学院 経済学研究科の渡辺努研究室との共同プロジェクトとして取り組む、Tポイントのデータを活用した物価指数「T-POINT Price Index(TPI=Tポイント物価指数)」において、日次でのデータ更新を開始した。あわせて、TPIが使用している対象データとして、従来の「スーパーマーケット」「ドラッグストア」に、新たに「コンビニエンスストア」と「外食チェーン」が加わった。これにより、CPI(消費者物価指数)を100%とした時のカバレッジは+7ポイントの23.4%となる。
総務省統計局が発表している「消費者物価指数」(CPI:Consumer Price Index)は、経済動向を指し示す経済の体温計と呼ばれるもの。一方、TPIは日本全国のTポイント提携先を通じて日々蓄積される購買価格データをもとに集計した指数で、日本全国で5,519万人(2015年8月末現在の名寄せ後の利用会員数)が利用し、日本全体の消費額の約2%にあたる関与売上5兆円超のTカードの購買データから得られる購買金額を、集約・集計・分析することで導き出された物価指数となっている。
TPIの特徴は「性別・年代別の物価指数」を見ることができることと、「 売値ではなく買値での物価指数」であること。計算方法には、東大日次物価指数と同様のトルンクビスト方式を採用。また今回、TPI作成にあたって、独立行政法人統計センターに研究協力の依頼をし、Tポイント提携先の商品分類を、総務省家計調査の品目分類と整合性を図るかたちとした。これによって、提携先各社のデータを品目単位で精査することが可能になる。今後は、品目単位での指数作成も検討するとしている。