インターネット詐欺の総検知数は86万8,480件で、前月比1.3%減少した。その内訳を見ると、「ワンクリック・不当請求詐欺サイト」が75.6%を占め、「フィッシング詐欺サイト」が20%で続く。
2015年5月度の特徴としては、父の日に便乗した複数の偽販売サイトを検知したこと。腕時計や財布などの高級ブランド品を格安で購入できるとうたう偽販売サイトは、これまでも多数発生しているが、季節性のあるイベントに乗じることによって、ネット詐欺に対する予備知識がない新社会人など若年層の新しい標的を獲得するのが目的ではないか、と調査元。
こうした詐欺サイトを利用すると、「代金を振り込んでも商品が送られてこない」「犯罪者がクレジットカードなどの個人情報を盗用し、通販サイトで高額商品を購入して現金化する」などの被害に巻き込まれる危険性がある。
母の日に便乗した詐欺サイトも複数検知しており、季節性のあるイベントに合わせたキーワードで詐欺サイトへ誘導する手口が多く見られている。