沖電気工業(以下、OKI)は、倉庫などに保管された荷物位置を屋内外問わず自動追跡できる「荷物位置自動測位技術」を開発した。荷物に二次元コードやRFタグを貼付し、フォークリフトなどに取り付けたスマートフォンやRFIDリーダーで位置情報を測位する。これにより、従来の属人的な荷物管理の課題を解決するとのこと。
従来の倉庫業務では、荷物の保管場所の記録や管理が属人的で、誤登録や記録漏れにより荷物の場所が一時的に不明となることも少なくなかった。特に小規模な倉庫では、人の記憶に頼った管理が多く、荷物の捜索に時間がかかり、出荷の遅延が問題となっていた。
荷物位置自動測位技術は、荷物に貼り付けられた二次元コードやRFタグをスマートフォンやRFIDリーダーなどの汎用端末から読み取ることで、屋内外にある倉庫などの幅広い業態の現場で、荷物位置を自動追跡できる。自動的に記録するため、荷物保管業務の属人化を解消する。また、従来は荷物の追跡に専用機器や高価なセンサーが必要だったが、OKIのセンシング技術により、スマートフォンやRFIDリーダーといった汎用端末で追跡が可能となっている。
同社は今後、入出荷作業や在庫管理時の機能を追加し、荷物位置の自動追跡が可能な倉庫管理システムとして開発を行い、2025年には「SHO-XYZ(ショザイ)」というブランド名で商用化を目指す。また、物流業界だけでなく、駐車場での自動車位置の追跡など、他分野への応用も視野に入れているという。