LINEヤフーが運営するリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」は、今回「スマホで調べものをするときの検索行動の調査」の番外編として、興味をひかれる商品(モノ)にどこで出会い、どのように調べているのか、どういった情報が購入の後押しになるのかを調査した。
同調査結果の詳細は、次のとおり。
興味をひかれる商品に出会うのは「YouTube」が1位 差で「テレビ番組」
普段興味をひかれる商品に出会うときに、どこで出会うことが多いかをたずねたところ、全体では、「YouTube」が1位で約3割。次いで僅差で「テレビ番組」となった。3位以降も、「テレビCM」「家族や友だちの話」「Instagram」が2割台半ばで続いた。上位の項目に大きな差はなく、様々な場から、興味をひかれる商品と出会っていることがわかる。
続いて、男女年代別の傾向を探った。
男性10代~30代では、「YouTube」1位、「X」が2位に。特に10代では「YouTube」が5割以上となり、2位以下を大きく引き離す結果となった。また、男性の30代では3位、40代では2位に「ウェブ検索の結果」が入った。男性50代以上では、「テレビ番組」と「テレビCM」の両方が、3位以内にランクインしている。
女性10代~40代で「Instagram」が1位となり、なかでも20~30代では、2位と20ポイントほど差をつけ1位となった。2位、3位は年代によってやや顔触れが異なり、女性10代では3位に「TikTok」が、女性20代では2位に「X」に入った。女性30代以上では、「家族や友だちの話」が3位以内にランクイン。女性50代以上では、男性と同様に「テレビ番組」と「テレビCM」が3位以内に入った。
男女ともに、30代以下は、SNSやYouTubeを中心に、50代以上では、テレビ番組やテレビCMを中心にひかれる商品に出会っている様子がうかがえる。また、「家族や友だちの話」や「お店の店頭」といったオフラインでの会話や接点も、幅広い年代で5位以内に入った。
10代~20代はGoogle検索に加え、SNSでも興味をひかれた商品について調べる
興味をひかれた商品に出会ったあと、「それを調べるときに何を使うのか」たずねたところ、「Google」がほかを大きく引き離して1位に。次いで「Yahoo!JAPAN」、3位に「YouTube」となった。
男女すべての年代でも、「Google」が1位となった。気になったものを深く調べたいと思ったときに、まず「Google」で検索するという行動は、性別年代に関わらず共通していることが判明した。
2位以降では、それぞれ傾向が異なる。男性10代~30代では「YouTube」が2位、なかでも10代は4割弱とほかの年代に比べて高い結果となった。女性10代~30代では「Instagram」が2位に、男性10代~20代と女性20代では「X」が3位にランクイン。女性10代では「TikTok」の割合も高く3割台の僅差で4位となった。10代~30代では、特にSNSサービスが上位5位の多くを占める。
男女ともに30代以上で、「Yahoo! JAPAN」が3位以内に入った。「お店の店頭で商品を見る」や「家族や友だちに聞く」は、幅広い年代で5位以内に入る結果となった。
調べた商品を実際購入する決め手になるのは「商品のレビュー/クチコミ」
最後に、調べた商品を購入する決め手となる情報についても質問した。
全体では、「商品のレビュー/クチコミ」が5割超となり、すべての年代で1位に。特に女性の20代~50代では6割を超え、高い結果となっていた。2位には「店頭で商品を見て得られる情報」、3位には「商品の公式ホームページ/サイトの情報」が3割台で続いた。4位の「家族や友だちの話」は、男性に比べ女性で高い傾向に。5位の「商品に関する、まとめ/ブログ記事」は、男性20代、男女30代でほかの年代に比べ若干高い傾向だった。
全体の上位10位には入らなかったが、「インフルエンサー/有名人の投稿」が10代女性では3割弱で4位、10代男性では1割台後半で6位に。女性20代では「ハッシュタグや検索で見つけた一般人の投稿」が2割台後半となっており、若年層では、InstagramやYouTubeなどの投稿に後押しされることも少なくないと推測される。
調査概要
- 実施時期:2023年9月16日~9月19日
- 調査対象:日本全国の13歳~79歳の男女
- 調査方法:LINEユーザーを対象にしたスマートフォンウェブ調査
- 有効回収数:64万5,736サンプル
- 集計対象:有効回収数のなかからランダム抽出した男女13-79歳の4万9,839サンプル