小売業のDX支援事業を展開するデジクルは、スーパーマーケットのクーポン利用に関する消費者の意識・行動調査を実施。同調査結果の詳細を発表した。
全体の41.5%が1ヵ月以内にクーポンを利用したと回答 なかでも子育て世帯やF2層の値が特に高い結果に
「前回、スーパーマーケットでクーポンを使って買い物をした時期」について質問したところ、全体の41.5%が1ヵ月以内にクーポンを利用したと回答。なかでも、子育て世帯の47.9%が1ヶ月以内にクーポンを利用したと回答し、F2層(35~49歳)の子育て世帯では、54.5%が同回答を選択した。子育て世帯は、そうでない世帯と比べて、頻繁にクーポンを利用している傾向が読み取れる。
最も便利なクーポンの受け取り方法は世代ごとに異なる傾向 F1層は決済サービス、F2・F3層では紙クーポンが首位に
「スーパーマーケットのクーポンで最も便利だと思う受け取り方法について」たずねたところ、最も便利なクーポンの受け取り方法は「会計時に、店員さんから紙クーポンを受け取り」(28.2%)で、2位「PayPay、楽天Pay、メルペイ等、の決済サービス」(24.4%)、3位「スーパーマーケットの提供するアプリ」(23.7%)と続いた。
世代ごとに見てみると、F1層(20~34歳)は決済サービス、F2(35~49歳)、F3層(50~64歳)では、店員からの紙クーポン受け取りが首位となった。
全選択肢を紙もしくはデジタルクーポンに分類して集計した結果、全体の62.6%がデジタルクーポンの配信を希望していることがわかった。
全体の約4割がスーパーの公式アプリをダウンロード 特に、F3層や子育て世帯からのダウンロードが多い結果に
現在通っているスーパーマーケットの展開しているアプリをダウンロードしているか聞いたところ、全体の約4割がスーパーの公式アプリをダウンロードしていることがわかった。世代別では、最もアプリをダウンロードしているのは、多くのスーパーのメイン顧客であるF3層(43.4%)で、F2層(41.2%)、F1層(33.4%)という結果に。F1層のダウンロード率の低さが目立つ一方、子育て世帯のF1層に絞ると、42.6%がアプリをダウンロードしていた。
また、アプリ利用者の1ヵ月以内のクーポン利用率はアプリ非利用者に比べて2.5倍高いことが判明した。
公式アプリ利用者の約50%がクーポン取得によって買い物頻度が向上 F1層では30%が新しい商品への挑戦も
続いて「アプリクーポンの利用が、買い物の行動にどのような影響を与えたか」をたずねた。クーポンが買い物にプラスの影響を与えたと答えたのは、全体の約9割。約50%が「より頻繁に買い物をするようになった」、28.1%が「新しい商品を試すようになった」と回答するなど、クーポンによって購買意欲が上がっていることが明らかとなった。
F1層(20~34歳)では、30%がクーポンの存在によって新しい商品を試すようになっており、新商品の購買促進にクーポンが有効である可能性も感じる結果に。
自由回答では、「少し遠くてもその店舗に通うようになった」「他のお店に行かなくなった」など、クーポンがきっかけで、その店舗への来店数が増えたことを示すようなコメントや「クーポンがある時にまとめて買い物をするようになった」「まとめ買いするようになった」といったコメントも寄せられた。
調査概要
- 調査期間:2023年10月4日
- 調査対象:日本全国の20歳から64歳の4,964名の女性
- 調査方法:インターネット調査