株式会社ecbeingは、EC構築プラットフォーム「ecbeing」が、近鉄百貨店の運営する、健康づくりやお稽古ごとにチャレンジできるカルチャースクールの講座申込サイト「近鉄文化サロン」に採用されたと発表した。
「近鉄文化サロン」では、より多くの人々に気軽に健康・美容・音楽・華道・茶道などの習い事をはじめてもらうために、利用者の利便性の向上を目的としてサイトのリニューアルを実施。
これまでは申込手続のために必ず利用者に来店してもらう必要があったが、リニューアルにより来店をしなくてもサイトでの「申し込み」と「決済」ができるようになっている。
また、多くの講座のなかから利用者が「気になる」「一度挑戦してみたかった」講座を探しやすくするために「地域別」「ジャンル別」に講座を検索できるようになった。同社は、利用者の声をもとにした利便性向上施策を実装するためにecbeingを採用したとのこと。
「近鉄文化サロン」サイトのポイントは、次のとおり。
モノではなくサービスを販売するECで「キャンセル待ち登録」を実現
一般的なECのように形のあるモノを商品とせず、健康づくりやお稽古ごとの講座という無形物のサービスを商品としてECで申し込みから決済まで行うことができる。
また、講座の座席がすでに埋まってしまっていても、「キャンセル待ち」で申し込める機能を搭載し、講座の空席防止を行うとともに、より多くの利用者に講座への参加機会を提供できる取り組みを行った。
百貨店ならではの使いやすいUI/UXと決済手段
講座自体は近鉄百貨店の店舗内で開催され、店舗は阿倍野・上本町・奈良・橿原・四日市の5店舗ある。それぞれ開催される講座は異なるが、県をまたぐため申込者はあらかじめ来店できる範囲で講座を探すことが想定される。そのため店舗ごとのTOPを作成し、あらかじめ店舗ごとにセグメントされた講座を確認できるようにしている。
さらに決済の種類として、百貨店ならではの「外商部お得意様」が所有する近鉄クレジットカード(外商カード)での利用ができるよう構築している。
基幹システムとのバッジ連携による自動化で「申込負荷軽減」と「業務効率改善」
リニューアル以前は申込情報を手動で基幹システムに入力し、事前来店・店頭にて料金支払を行うフローとなっていたが、リニューアル後は事前来店する必要がなくなり、利用者の申込負荷を軽減している。
また、基幹連携で自動的に基幹システムへの入力が行えるだけでなく、電話での申込時の確認業務がなくなり、大幅な業務改善を実現。さらに、サイト内の講座の更新作業も以前は都度費用が発生していたが、社内運用を実現し、コスト削減と更新効率向上にもつながっている。