リザーブリンクが運営する予約研究機関「予約ラボ」は、実店舗とECの利用状況や利用するジャンルなど「リアル店舗に求めるもの」についての調査を実施した。
調査項目は2019年3月に実施した「実店舗・ECの利用率」および「実店舗を利用するジャンル」調査と同様の形式で行い、コロナ禍前後で消費者の購買意識に変化があるのか比較した。
同調査結果の詳細は、次のとおり。
主に店舗を利用する商品ジャンル
「弁当や惣菜といった食料品」が約73%、「生鮮食品」が約71%、「スイーツ」が63%、「酒・たばこ・コーヒーなどの嗜好品」が約56%。全体的に、リアル店舗利用率が微減している傾向にある。
ECではなく主に店舗を利用する理由
「(食品など)オンラインを利用するには不向き」という理由が約63%と最多に。次いで「商品のサイズやカラーを実際に確かめてから購入したい」が約55%、「店舗に直接出向いたほうが早い」が約24%、「店舗にしかない限定商品がある」が約23%となっている。実店舗ならではのサービスや体験価値を求める人も多いと考えられる。
主にECを利用する理由
「リアル店舗より価格が安い」という理由が約53%と最多だったが、「24時間好きな時間に利用できる」「店舗に行くのが面倒、時間がない」「持ち帰らなくてよい」という時間や手間を省きたいという理由が、それぞれ半数近い値となっていた。また購入までの時間に関しては「実店舗においてその商品を売っている場所が分からない」「必要なものを探し回らなくてよい」という少数意見もあった。
今後も店舗を利用したいと思うジャンル
「生鮮食品」が約73%で1位。「弁当・惣菜などの食料品」も約70%とかなり高い値となった。「スイーツ」が約56%、「酒・たばこ・コーヒーなどの嗜好品」約42%。全体的に、生鮮食品を除いては、今後の実店舗利用意向が現状より低い傾向が見られた。
主にネットショップ(EC)を利用したいと思うジャンル
最多は家電で約36%、映像や音楽、書籍などのデジタルメディアが約32%だった。乗り物、宝飾品やめがね用品などは低い傾向とのこと。食料品や生鮮食品は“今後も実店舗を使う”という意見が多かったものの、1割前後となっていた。
調査概要
- 調査期間:2023年1月27日(金)~1月30日(月)
- 調査対象:「店舗とオンラインショップ(EC)両方を利用している」と回答した全国の20代〜60代男女
- サンプル数:有効回収数560⼈
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査企画:予約ラボ