NE(エヌイー)は、同社が提供するクラウド(SaaS)型EC Attractions「ネクストエンジン」において、EC事業者のシステム導入時に発生する「商品コード統一」の作業コストなどを軽減するため、商品コード紐付け機能の利用期限を撤廃した。
企業のデジタル化が年々加速するなか、同社はさまざまな事業背景を抱えたEC事業者より「ネクストエンジン」の導入相談を受ける機会が増えていたという。
なかでも複数のEC店舗を運営する事業者において、取り扱う商品の管理番号(以下、商品コード)が店舗ごとにバラバラであるという悩みは、多く寄せられる相談のひとつだった。
「すでに高評価レビューがついたページは削除せず、商品コードが異なる他モールの同一商品をシステムで一元管理したい」、「商品コードを統一したいが、現状は修正のための時間が取れない」、「現在の商品コードルールを変更できない」などのニーズに応えるため「商品コード紐付け」機能が誕生した。
同機能のリリース当初は利用者数の増加にともなうサーバへの負荷が懸念されており、1年間の利用期限を設けていたが、利便性の高さからユーザーからは期限の延長を求める声があがっていた。
同機能の利用制限によって「ネクストエンジン」導入が遅れてしまうことはEC事業者にとってリスクであると判断し、機能強化を決定。そして従前から取り組んでいたシステム基盤の強化により、利用期限の撤廃後も「ネクストエンジン」の安定稼働が確保されたため、今回の機能強化が実現した。
機能紹介
「商品コード紐付け」機能によって紐付けが行われている商品は、モール・カートごとに登録されている商品コードがバラバラであっても、「ネクストエンジン」への情報取り込み時に商品コードが自動変換され、受注管理・在庫連携を行うことが可能となる。
機能強化により実現できること
今回の機能強化にて、事業者は商品コード統一のための時間的制約が撤廃された。これにより、「ネクストエンジン」の導入時にはEC事業者ごとの早急に解決したい課題への対処から注力することが可能となる。すでに利用期限を迎えていたユーザーも、無期限で再利用できる。
また、特定のモール・カートでは独自の商品コードルールのまま「ネクストエンジン」の受注管理・在庫連携を行うことも可能。
なお、事業のパフォーマンスを最大化するために「ネクストエンジン」の機能をフル活用することや、そのほかECサービスとの連携を見通した場合には、商品コードを統一することが推奨されるとのこと。