ヤギさん仲間入りに見る、Amazonの多治見FCへの取り組み
皆さんご存じの通販サイト界のガリバー「Amazon」。2012年に操業を開始した、Amazonの物流センター・多治見フルフィルメントセンター(以下、多治見FC)では、多治見市と協力し、地域と連携した取り組みを進めている。
環境に配慮した取り組みの一環として、2013年からスタートしたのが、農業生産法人有限会社 FRUSIC(フルージック)の協力のもと、同社が飼育するヤギ達が敷地内の草を食べる“エコ除草”。2015年も6月23日(火)から、エコ除草の実施を開始した。
3年目となる2015年は、10頭の新人ヤギさんがAmazonに仲間入り。社員が作成したオリジナル社員証を着用していざ初出勤! なお今回のエコ除草は、11月までの毎週火曜日9時~15時に行われる。Amazonでは、今後も環境に配慮した活動を推進していく予定だ。
Amazonでは、2012年の多治見FC操業開始以来、多治見市と様々な取り組みを行っている。これまでの主な取り組みを紹介しよう。
多治見市図書館への書籍寄贈、展示
2014年6月にAmazonにて、この14年間の売り上げやカスタマーレビューをもとに、数ある児童文学の中からユーザーにおすすめする「オールタイムベスト児童文学100」を発表。多治見市を含む、全国6カ所の図書館・図書室に選出された書籍を寄贈した。
多治見市に寄贈した書籍は、2014年10月1日の北栄小学校図書室を皮切りに、市内21小中学校の図書室を巡回。約3年をかけて展示・貸出を行っている(「オールタイムベスト児童文学100」)。
高校生を対象に、一日職業体験プログラム「ジョブシャドウ」を実施
2014年8月、若者の社会的適応力を育成する経済教育団体である公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本の協力のもと、岐阜県立多治見北高等学校の1年生15名を対象にした1日職業体験プログラム「ジョブシャドウ」を実施。生徒1名がAmazonの社員1名に数時間同行し、各職場の仕組みの違いやスタッフの役割、そしてAmazonが展開しているグローバルビジネスを肌で体験した。
ランチタイムコンサート開催
2014年11月、多治見市文化会館主催「ちゃわんだふる音楽宅配便」が、多治見FC内にて開催された。同音楽イベントは、生の音楽に触れる機会の少ない地域住民に対し、一流の演奏家が本格的な音楽を届けるイベント。企業内で実施するのはAmazonが初となった。
当日は、多治見FCに勤務する400人以上の人たちが、アコーディオン奏者・かとうかなこ&ギター奏者・岡崎泰正による重層感あふれるアコーディオンの音色を楽しんだ。
多治見市職員を招いた5S研修会
多治見市役所では、市民満足度の向上を目指し、5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)による職場環境の改善に取り組んでいる。そこで2014年11月、多治見市の市長や副市長を含む26名の市役所職員を多治見FCに招待し、5S研修会を実施。研修会では、Amazonの5Sに対する考え方や、現場での取り組みについてディスカッションを行った。
2015年6月19日(金)には、多治見市役所においてAmazonと多治見市の取り組みをまとめたパネル贈呈式が実施された。贈呈したパネルは、多治見市役所に展示されることに。Amazonと多治見市、両者が密着して進めてきたこうした取り組みは、今後の大手企業が求められる地域連携のモデルケースといえるかもしれない。