ファストマーケティングは、ネットリサーチを利用して実施した「Z世代の消費行動に関するSNS利用の実態調査【2025年版】ファッション・コスメ編」の結果を発表した。

情報収集の主要SNSはInstagram、YouTube、TikTok

SNSや動画サイトで情報収集をしているZ世代に対し、ファッション・コスメに関する情報収集で使うサービスを調査したところ、「Instagram」(75.6%)、「YouTube」(68.1%)、「TikTok」(56.1%)が上位に並んだ。2020年にサービス提供が開始されたフランス発のSNS「BeReal.」も10.6%が利用しており、今後の定着動向が注目されると調査ではまとめられている。
8割以上が「SNSや動画サイトで気になる商品に出会う」

SNSや動画サイト視聴中に気になる商品に出会うことがあるかという問いには、「よく出会う」「ときどき出会う」を合わせて82.2%が肯定。SNSのパーソナライズ機能によって、普段からSNSを利用している人ほど好みに合った商品と自然に接触する機会が多いことが示唆された。
サーチエンジン検索は「レビューや口コミ」「商品の価格」

SNSで見つけた商品について、サーチエンジンで調べる内容としては「レビューや口コミ」(63.8%)、「価格」(59.0%)、「商品の特徴」(56.2%)と続く。実際の使用者のレビューや価格情報をもとに購買判断を行う若い世代の「リアル志向」傾向が見られるという。
約8割が「SNSのまとめコンテンツ」を活用し、効率よく情報収集

SNSのまとめコンテンツ(一投稿内に複数商品が紹介されている形式)については、「あてはまる」「ややあてはまる」の合計で79.2%が参考にしていると回答。また、78.4%が「SNSのまとめコンテンツは効率よく情報収集できる」と回答しており、「とりあえず保存しておく」ユーザーは71.9%となった。
LOOKBOOKやレビューを確認

SNSでの情報収集についての自由回答からは、「LOOKBOOKをよく見る」「PRではないかきちんと確認する」「複数のサイトやアプリで口コミを比較する」「着用動画のスタイルとシルエットを見て、実際の購入者のコメントを見る」などの行動が挙げられた。情報の信頼性を重視する傾向が強い様子がうかがえる。
調査概要
- スクリーニング調査期間: 2024年12月13日~12月16日
- 本調査期間:2025年1月10日~1月13日
- 調査対象: SNSで情報収集をしているZ世代(15歳〜29歳)の男女
- 回答者数:360名
- 調査方法:インターネット調査(サーベロイド)・ファストマーケティングにて実施