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中小ECが今考えるべきネットショップ5つの生存戦略〜GMO ECカンファレンス2016レポート

2016年8月24日、GMOインターネットグループは、EC(eコマース)業界の最新動向を伝えるイベント『GMO ECカンファレンス2016』を、本社を構える東京・渋谷のセルリアンタワーで開催した。GMOインターネットグループのEC支援サービスには、決済代行・ホスティング・ドメインなどさまざまあるが、主軸は、ネットショップ運営サービス「MakeShop」と「カラーミーショップ」だ。このふたつのサービス責任者と共に、『今考えるべきネットショップ5つの生存戦略』と題し、中小EC事業者が、今、本当に行うべき施策を考えた。

EC75,000店舗を支援するGMOインターネットグループ

MakeShopカラーミーショップはともに、サービス開始10年を超える老舗のネットショップ作成・運営サービスだ。MakeShopは個人から大塚家具や富士フイルムなどの大企業まで、広く使われている。2015年度の年間総流通額は1,384億円で、モールではない独自ドメインのネットショップ運営サービスの中では、4年連続1位をキープしている。

一方、カラーミーショップは、「月額900円から使える低価格」を売りに、柔軟なデザイン機能や、個人に優しいさまざまな機能により、多くの個人・中小企業に支持され、国内の有料ネットショップ運営サービスの中では最大の約59,000店舗に利用されている。

企業にも多く活用されているMakeShopと、オリジナル性の高い店舗が目立つカラーミーショップと各サービスに特色はあるものの、同社グループは2サービスを合わせて約75,000店舗を抱え、楽天市場の店舗数を遥かに凌ぐ。

今回は、MakeShopを運営するGMOメイクショップ 代表取締役社長 向畑憲良さんと、カラーミーショップを運営するGMOペパボ 取締役 兼 EC事業部長 星隼人さん、モデレーターのECzine編集長 倭田須美恵の3名で、『今考えるべきネットショップ5つの生存戦略』と題し、中小規模のEC事業者が今後、やるべきこと・やらなくてもいいことを語った。

スマホ主流になっても集客はSEOとメルマガで

ひとつ目のトピックは「スマホ対応」と「アプリ」だ。MakeShopでは、トラフィックの6割がスマホからのアクセスとなっているが、スマホでのコンバージョンはPCの3分の1であり、顧客単価も低いという。しかし、今後の可能性や伸び率を考え、スマホ対応はマストで行うべきと向畑さんは言う。

スマホの強みはなんといってもアクセスの簡単さ。そのスマホにおいては、いかに他店舗よりもアクセスを集めるかという「集客」が重要な課題である。

「スマホ主流になった今も、集客のメインはPCと同じくSEOとメールマガジン。結局、検索経由の売上は大きいし、家電なら『価格.com』対策がもっとも効果があるということもPCと変わらない。メールマガジンに関しては、スマホになって、メールを読まない人が増えたという意見もあるが、メールマガジンツールを導入した店舗は100%売上が上がっている。本当に売ろうとしている店舗は、今でも積極的にメールマガジンを打っている」(向畑)

「地方の特産品や、唯一無二のオリジナリティのある商品は、検索キーワードがニッチなのでSEOだけでは成り立たない。SNSやメールマガジン、サイト全体の世界観を統一し、ファンを囲い込むことが重要」(星)

囲い込みという点においては、プッシュ通知があり、起動も便利なアプリは有利と言える。しかし、中小規模のEC事業者にとっては、開発コストやアプリをダウンロードさせるための労力は解決しがたい問題だ。アプリ開発に挑む前に、ウェブサイトの改善や、メールマガジンやSNSなど既存のツールを使い、スマホでの集客と囲い込みに注力するべきというのが、両者の共通する意見だった。

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この記事の著者

馬居 優子(ウマイ ユウコ)

お茶の国・静岡生まれのフリーランスディレクター、インタビュアー、2児(♂)+1匹(♀)の母として活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://eczine.jp/article/detail/3565 2016/09/22 15:42

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