Teadsは、世界各国の消費者に対してオンラインショッピング、旅行計画等、特定の行動への意欲・安心度などをアンケート形式で調査し、まとめたGlobal Pulse(グローバルパルス)最新調査の結果を発表した。
調査期間は2021年6月28日〜7月9日、Teadsのパブリッシャーネットワークを通じ、 広告スペース内にアンケートを掲出し回答を集計。対象国は米国、英国、フランス、カナダ、ドイツ、ブラジル、メキシコ、日本、シンガポール、アラブ首長国連邦。
対面行動への考え
グローバルでは58%の消費者が「店舗に買い物に行く、レストランへ行く、高額の消費行動をする、公共交通機関を利用する」の4つの質問で、不安なく行動ができると回答。2020年5月調査の実施比9%増となった。日本も前回より12%高い増加率となり、55%の消費者がこれらの活動について不安なく行えると回答している。公共交通機関を利用した移動についての安心度が前回比33%増と、シンガポール(前回比40%増)に次ぎ、高い増加率となった。
旅行意向
英国を筆頭に、ドイツ、アラブ首長国連邦の3カ国で2021年にすでに予約・計画済みと回答した消費者が各国より多いことがわかった。 夏の訪れとともに、アラブ首長国連邦では前回調査と比べ予約・計画済みと回答した消費者が2倍以上になっている。
国内旅行への関心は、フランスとシンガポールを除くすべてのマーケットで高まった。一方、海外旅行については、シンガポールでは前回調査より2倍以上の消費者が予約・計画済みと回答。 日本においても、旅行についての意欲は前回より10%高まり、44%の消費者が予約・計画済みと回答している。 内訳を見ると、国内旅行への関心が約1.8倍高まっていた。
グローバル全体でこの旅行意向が底上げされた理由としては、アジア太平洋地域(以降APAC)の高い数値が要因。 前回比でシンガポールが66%増加、日本は29%増加とそれぞれ大幅に上昇した。 ただし、APACマーケットでは旅行意欲が伸びている一方、具体的な旅行先が決まっていない消費者も多くみられた。 「旅行を計画しているが行き先は決めていない」と回答した消費者はそれぞれ日本20%(前回比17%増加)、シンガポール17%(前回比112%増加)だった。
消費意向
高額消費活動(さまざまな高価な買い物)についての意欲が高まり、5月から比べるとグローバルで10%増加した。 すべてのマーケットで「レストランに行くこと」が前回調査より上昇したことにより、世界の消費者の5人に2人が外食について意欲が高まっている。 最も上昇したカナダは、消費者の44%がレストランに行くことに意欲を持っている(前回比69%増加)。 日本も16%の消費者がレストランでの外食に意欲を持っている(前回比4%増加)。
米国は、調査対象国の中で最もポジティブなマーケットであり、5人に4人が対面での活動について意欲を持っており、ドイツと英国がそれに続いた。