SBペイメントサービスは、全国の10~90代の男女3,606人を対象に「コロナ禍における新たなEC消費・行動変容に関するアンケート調査」を7月16日~8月12日の期間で実施した。調査結果の一部は次のとおり。
コロナ禍におけるオンラインでの購買・サービスの利用頻度は10代女性の61.6%が「増えた」
ウェブサイト・スマートフォンアプリなどのオンラインで購買およびサービス利用をしたことがある消費者に対し、コロナ禍で同購買およびサービスの利用頻度は増えたかを聞いた質問では、「変わらない」と回答した人が57.3%と過半数超え。「増えた」と回答した人は34.5%で「減った」と回答した人の4.8%に対して7倍以上となった。
また、「コロナ前は利用していない」人も1.6%いることからSBペイメントサービスは、新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛がEC利用を後押しするきっかけになったと考察。さらに年代別の比較で、10代女性の61.6%、10代男性と20~30代女性の40%以上が「増えた」と回答していることから、若い世代でEC利用の頻度が増加していると考えている。
コロナ禍でオンライン利用が増えたのは「ライブ・コンサート鑑賞」や「誕生日のギフト」
コロナ禍において、新たにオンラインで行うようになったものはあるかを聞いた質問では、「ライブ・コンサート鑑賞」が15.0%、「スポーツ観戦」が8.4%、「飲み会・歓送迎会」が7.4%という結果になった。新たにオンラインで行うようになった理由としては、「人混みなどの感染リスクを避けるため」が52.1%のほか、アーティストが生ライブを行っていないため、会場に行きたくても無観客で行われているためなどが挙げられた。
コロナ禍において、新たにオンラインで贈るようになったギフト・お祝いはあるかを聞いた質問では、「誕生日のギフト」が7.7%、「母の日・父の日・敬老の日のギフト」が6.7%、「お中元・お歳暮」が5.9%という結果になった。新たにオンラインで贈るようになった理由としては、「自宅から贈ることができるため」が53.8%のほか、自宅訪問を避けるため、帰省できなくなったためなどが挙げられた。
コロナ禍において、新たにオンラインで購入するようになったものはあるかを聞いた質問では、物販カテゴリーにおいては「ファッション・インナー・ファッション小物」が21.0%、「食品・スイーツ・ソフトドリンク」が20.0%、「家電・PC・通信機器」が17.2%という結果になった。新たにオンラインで購入するようになった理由は、「自宅から購入することができるため」が60.6%のほか、備蓄するため、いつも行っているお店が緊急事態宣言で営業していないためなどが挙げられた。
デジタルコンテンツカテゴリーでは「動画視聴サービス」が18.9%、「電子書籍」が12.2%という結果になった。新たにオンラインで購入するようになった理由としては、「いつでも時間を気にせず購入できるため」が50.0%のほか、自宅での時間を充実させるため、多人数が触れる可能性のある書籍は衛生面が気になるためなどが挙げられた。
コロナ以前と比較してコロナ禍の年間EC利用金額は増加傾向
コロナ禍以前の2019年3月~2020年2月と、コロナ禍における2020年3月~2021年2月に、オンラインでの購買およびサービス利用で消費した合計額を聞いた質問では、コロナ以前のEC利用金額は1万円未満/年と回答した人が15.2%いたのに対し、コロナ禍のEC利用金額は1万円未満/年と回答した人が9.9%に減少。1万円以上の金額のすべての項目で、コロナ以前と比較して割合が高くなっていることがわかった。
決済手段を選ぶ理由は、ポイントなどの還元率・利便性・セキュリティの安全性
オンラインでの購買およびサービス利用でもっとも利用している決済手段を聞いた質問では、1位は「クレジットカード決済」で64.1%、2位が「PayPay(オンライン決済)」で7.6%という結果となった。利用している決済手段を選ぶ理由で比較したところ、「PayPayやYahoo!ウォレット決済は、ポイントやキャンペーンなどの還元率が良いから」が約30%、「代金引換や後払い決済、キャリア決済は簡単に利用できるから」が33%以上、「口座振替はセキュリティが安心だから」が21%以上と、主な理由として挙げられた。
調査概要
- 調査名:コロナ禍における新たなEC消費・行動変容に関する調査
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査地域:全国
- 調査期間:2021年7月16日~8月12日
- 調査対象:10~90代の男女3,606人
- 調査元:SBペイメントサービス株式会社