コメ兵は、中国テンセントグループが提供する「WeChatミニプログラム」を通じた中国向け越境EC事業を開始した。 中国のユーザーに安心して購入できる高品質なリユース商品を提供するため。取扱商品は宝石、 時計、 ブランドバッグ、 ブランド小物、取扱点店数はおよそ500点(順次拡大予定)。

2014年以降、訪日外国人の増加に伴い、KOMEHYOのインバウンド売上も好調に推移。 2019年時点で売上高の10%程度を構成するまでに成長。そのうち、中国からのお客様は過半数を占めていた。 しかし、2020年2月以降、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、海外からの渡航制限が継続。 インバウンド売上にも大きな打撃となった。
このような事態を受け、KOMEHYOでは中国のユーザー向けの戦略を展開。 日本の店舗から配信するライブコマース事業を開始したほか、グループ会社の米濱上海商貿有限公司が上海梅龍鎮伊勢丹に「KOMEHYO米濱上海」を出店した。
しかし、ライブコマースや実店舗では時間やスペースに制限があり、中国のユーザーへ商品を紹介しきれずにいた。 そこで、ユーザーが中国に居ながらにしてKOMEHYOの商品を手にしてもらえるよう、越境ECへの出店を決定。 これまで以上に中国のユーザーとの接点を拡大し、気軽にコメ兵のリユースを体験していただく機会を創出する。
越境ECについては、2015年よりコメ兵では、eBayを通じ、欧米のユーザーへのサービス提供を開始していたが中国は未対応だった。今回、中国向け集客ソリューションのパートナーが「WeChatミニプログラム」を日本国内で展開を開始。日本への渡航制限が継続する中でも、圧倒的なユーザー数を誇る「WeChat」の「WeChatミニプログラム」を通じて、 中国全土のユーザーに高品質で魅力的な日本のリユース商品を届ける考え。