SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

最新イベントはこちら!

ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECzineニュース

サンアート・リテールのオンライン注文数が28%増 アリババグループ、2021年4-6月期の決算発表

 アリババグループ・ホールディング・リミテッドは、2021年8月3日、2021年4-6月期の決算を発表した。

 2022会計年度第1四半期のグループの売上高は、前年同期比34%増の2,057.40億元(約3兆4,770.06億円)に達した。主に中国小売事業の売上高の着実な伸び(2020年10月に合併したサンアート・リテールを含む)、ツァイニャオ・ネットワーク(菜鳥網絡)の物流事業、越境およびグローバル小売事業における着実な収益成長によるもの。大型スーパーを運営するサンアート・リテール株式会社統合の影響を考慮しない場合、グループの年間売上高は前年比22%増の1,873.06億元(約3兆1,654.71億円)となる。

コアコマース事業

 コアコマース事業の売上高は、前年比35%増の1,802.41億元(約3兆460.73億円)で、中国小売事業の売上高は、前年比34%増の1,358.06億元(約2兆2,951.21億円)となった。

 2021年6月30日時点で、アリババエコシステムのグローバルにおける年間アクティブ・コンシューマー数(AAC)は約11.8億人に達し、2021年3月31日時点と比較すると4,500万人増加した。そのうち9.12億人は中国市場から、2.65億人は中国国外市場からとなっている。中国国外市場からの2.65億人にはLazada(ラザダ)、AliExpress(アリエクスプレス)、TrendyolおよびDarazサービスのコンシューマーが含まれる。

 中国におけるアリババグループのC2Cコミュニティおよびプラットフォームである閑魚(シェンユー)も成長を見せ、月間モバイルアクティブ・ユーザー数(MAU)は11億人を超えた。

 天猫618ショッピング・フェスティバル期間では、昨年の2倍以上となる約25万のマーチャントとブランドが参加し、100万を超える新商品を発売した。マーチャントとブランドが獲得した新規会員数は数千万人にのぼる。

ニューリテール事業

 アリババグループは、マルチモデルによる事業を引き続き拡大。1時間配達、半日配達および翌日配達といった高頻度なフルフィルメントサービスを通じて幅広い消費者の多様なニーズに応えるとともに、今年からはコミュニティーコマース事業を強化し、複数の地域で翌日セルフピックアップサービスを提供している。これにより新興地域および農村地域のユーザー基盤をさらに拡大した。コミュニティーコマース事業は急速な成長を続けており、GMVおよびエリア配送センター(RDC)の建築面積は、前四半期比でそれぞれ200%および260%の増加となった。

 大型スーパーを運営するサンアート・リテールのオンライン注文数が前年比で約28%増に。これに最も貢献したのは、天猫超市(天猫スーパー)との在庫共有の取り組みだった。2021年6月30日時点で、サンアート・リテールは、中国の29省、235都市に実店舗を設置しており、品質保持期限の短い生鮮食品、日用消費財および一般商品などの類目において、高い現地調達能力およびサプライチェーン能力を誇っている。

 ツァイニャオ・ネットワーク(菜鳥網絡)の売上高は、前年比50%増の116.01億元(約1,960.57億円)に。収益の増加は主に、グループ内で急成長している、AliExpress(アリエクスプレス)や天猫国際(Tモール・グローバル)といった越境およびグローバル小売事業において、「ツァイニャオ・フルフィルメント」サービスを採用するマーチャントが増加したことによるもの。中国本土におけるツァイニャオ・ネットワークの事業は現在も急速に成長中であり、その一例が、利用者の増加が続くツァイニャオ・グオグオ(ツァイニャオのクラウドソーシングを活用する荷物ピックアップと宅配サービス)である。ツァイニャオ・グオグオの本四半期の注文数は、前年比で63%増となった。

越境およびグローバル小売事業

 越境およびグローバル小売事業の売上高は前年比54%増の108.00億元(約1,825.20億円)となった。これは主に、Lazada(ラザダ)およびAliExpress(アリエクスプレス)の成長によるもの。Lazadaの注文数は前年比で90%超の増加となる。また、Lazadaは、過去6四半期連続でユーザーアクセス頻度が向上。これには、技術への集中投資を継続し、モバイルアプリのユーザー体験およびレコメンデーション(おすすめ)機能を強化させたことによって、消費者からの支持およびユーザーの定着がいっそう強くなったことが反映された。

ローカルサービス事業

 ローカルサービス事業の売上高は前年比23%増の87.57億元(約1,479.93億円)だった。顧客獲得およびユーザー体験の向上のための投資拡大を続けているウーラマ(餓了麼)では、注文数が前年比で50%超の増加。ウーラマは、新しいユーザーの日々拡大するニーズを満足させるためにさまざまな取り組みを行い、良質なマーチャント基盤を向上させることで、全国および各地域のチェーン店によるGMV(流通総額)への貢献比率が前年比で上昇した。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
この記事の著者

ECzine編集部(イーシージンヘンシュウブ)

ECZine編集部です。ネットショップ運営に役立つ情報をお届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事をシェア

ECzine(イーシージン)
https://eczine.jp/news/detail/9471 2021/08/13 04:00

Special Contents

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

2024年8月27日(火)10:00~19:15

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング