共同印刷は、2021年5月よりライブ配信形式によるeコマース事業の実証実験を開始する。実証実験を通じて効果や課題を検証のうえ、2021年度中の運用開始を目指す。
国内の動画配信市場およびBtoC-EC市場は拡大を続け、今後もその傾向が続くと予測されている。また、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた外出自粛などにより、さまざまなシーンでのオンライン化が加速し、消費行動はより一層デジタルシフトしていくと考えられる。
こうした状況を受け、同社ではニューノーマルな消費活動へ合わせた、“感染リスクを抑えつつ、いつでも・どこでも買い物が楽しめる”ライブ配信形式によるECサイトの開発を進めている。今回、同開発を進めるため、17LIVEが展開するライブコマースサービス「HandsUP(ハンズアップ)」を採用し、実証実験を行うことを決定した。
実験では一般的なECサイトとのCPA(商品購入率)比較や有識者・インフルエンサーのSNS活用による集客力、事業化における課題などを検証する予定。なお、決済は一般消費者の多彩な決済ニーズに対応したマルチモバイル決済プラットフォーム「elepay(エレペイ)」を通じて行っていく。
ライブコマースは、ライブ配信によって「顧客やファンとのリアルタイムのコミュニケーション」ができ、商品の魅力をより効率的に伝えられる点が特徴。今後は、同実証実験で得た知見からライブコマースの課題と可能性を検証し、本格的なサービス化の検討を進めるとともに、特徴を生かした販売やプロモーション施策も検討して、売る「場所」だけでなく、「ノウハウ」や「集客」「購入」までをワンストップで支援するサービスの開発に取り組んでいく。
実施概要
サイト名
MIRUKAU(ミルカウ)
期間
2021年5月~12月まで(予定)
実施目的
- 従来のECサイトとのCPA比較
- ECサイト運用の収益性検証
- SNSによる集客力の測定・検証
- 実運用体制における費用検証
内容
MIRUKAUにおける商品販売およびライブ配信実施と、マルチモバイル決済プラットフォーム「elepay」の利用