Indeed Japanは、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のための対策が進む中で需要の高まりが見られる「エッセンシャルワーカー」の仕事について、求人動向、および仕事検索推移に関しての調査を行った。
エッセンシャルワーカーとは、人々が社会生活を営む上で欠かせない、生活インフラや社会インフラを維持する仕事に従事している人たちであり、今回の調査では小売・販売(「スーパーマーケット」「コンビニ」「ドラッグストア」)、物流(「配達・デリバリー」「トラックドライバー」「倉庫」)、医療・福祉(「看護」「薬剤師」「介護」)、および農業に関する仕事を対象としている。ここでは、小売・販売、物流について取り上げる。
小売・販売関連の求人に関して「スーパーマーケット」「コンビニ」「ドラッグストア」の3業種について確認すると、「ドラッグストア」の需要がもっとも高まっていることがわかった。昨年対比で4月には48.5%増、5月には63.2%増となっている。「スーパーマーケット」は昨年よりも求人割合が伸びているものの、4月以降の大きな需要の伸びは見られなかった。
仕事検索割合は、3業種とも3月から4月にかけて大きく伸びており、とくに「スーパーマーケット」の伸長は顕著で、4月には昨年対比133.2%増の結果となった。
配達・倉庫など物流に関連した仕事の状況を確認すると、「トラックドライバー」の求人割合が3月から増加していることがわかった。昨年対比で4月には14.8%増、5月には28.9%増となっている。
仕事検索割合では、とくに「配達・デリバリー」関連の検索が4月以降大きく伸びた。昨年対比で3月には19.1% 増だったが、4月には79.9%増、5月には96.5%増となっている。
本調査は、2019年1月1日~2020年5月12日に実施。求人割合は日本における日毎の全求人数(Indeedがインターネット上からクローリングしたもの、および、Indeedに直接投稿された全求人情報)に対する、各求人数の割合を算出し、月別に平均値として算出したもの、仕事検索割合は、日本における全仕事検索数に対する、各仕事検索割合を算出し、月別に平均値として算出したもの。