イー・ガーディアンは、SNSやインターネット広告などの画像を人工知能(AI)により自動分析し、企業のマーケティングなどをサポートする新AIシステム「Kiducoo AI(読み、キズコー・エーアイ)」の提供を、2017年5月23日(木)より開始することを発表した。
イー・ガーディアンは、投稿監視、風評調査、ソーシャルリスニングを専門にする企業で、安心・安全なインターネット環境の実現に向けたサービスを提供している。
同社はこれまで投稿監視、風評調査などのために、AIを活用したサービスを開発してきた。AIを活用したテキスト投稿監視システム「E-Trident」や東京大学と連携して人工知能型画像認識システム「ROKA SOLUTION」などでは、投稿監視で培ったビッグデータ解析ノウハウと掛け合わせることで、投稿におけるテキストや画像を監視するためのAIソリューションを提供してきた。今回は、これまで培ってきた画像認識技術を応用した新たなマーケティングソリューションとして、画像内物体検知システムKiducoo AIを提供する。
Kiducoo AIは、SNSやインターネット広告などの画像データに含まれる要素を自動解析し、タグ付けすることができる画像内物体検知システム。SNSなどの画像解析などでは、特定のターゲットにとって何がトレンドとなっているか、特定のシーンで使用されている商品の傾向等を導き出し、マーケティングデータの収集に役立てることができる。例えば、自社商品の投稿画像を分析し、商品を利用する人物や、同じ写真にある関連商品、利用シーンなどの類似傾向を割り出すことができるようになる。
また、インターネット広告などの画像解析により、広告クリエイティブ・配信先などを最適化するデータ・マネジメント・プラットフォーム(DMP)をサポートする。
本サービスの3つの特徴は下記の通り。
- 画像内にある対象物が何であるかを判別し、商品名・製品名単位でタグ付けが可能
- 従来のAIを利用した画像認識システムと比べて合致率が200%向上
- SNS投稿画像からの特定物体の検知率98.36%
本サービスを活用することで、InstagramやTwitterなどに投稿された画像を分析しマーケティングに活用したり、「部屋画像を送るだけの引越見積」「冷蔵庫の写真からレシピレコメンド」「写真だけで商品提示」といった活用ができる。