WACUL(ワカル)は、2017年3月27日、Webサイト分析の人工知能「AIアナリスト」をリニューアルしたことを発表した。サービスロゴを含めデザインを一新したほか、登録サイト数の増加により新たに実現が可能となった分析機能を多数追加した。
AIアナリストは、Googleアナリティクスのアクセス解析データと連携させた大量のデータを人工知能が分析、課題発見、課題ごとの改善方針提案まで全て自動で行うサービス。本サービスではこれまで、人間が行うと一回の分析完了に約40時間かかる分析内容を人工知能が自動化していたが、今回の分析手法の強化で約500時間分の広範囲に渡る分析手法が搭載された。
「AIアナリスト」デザインを一新
今回のリニューアルでは、サービスロゴ、Webサイト、管理画面を一新した。これまでWACULと統一されていなかったデザインに一貫性を持たせ、「1.友好的」「2.革新的」「3.知的」をコンセプトに、今後ビジュアルやメッセージを発信していく。
人工知能がサイトを分析する手法を大幅に強化
AIアナリストがサイトを分析する手法が大幅に強化された。協力な分析手法を搭載することで、より成果に直結する改善方針を人工知能が自動で提案する。同社では、人工知能の分析手法を一部を紹介している。
フォーム誘導分析:訪問数が多いものの、ユーザーを申し込みフォームに誘導できていないページを探して、ページの改善方針を提案。申し込みフォームに誘導するユーザーの数を増やして、コンバージョンに至る数を最大化する。
広告LP分析:ネット上の広告から、ユーザーを誘導するのに最も適した入口ページを提案する。より少ない広告出稿額で、大きな成果を上げることができる。
重要検索ワード分析:検索順位を上げると成果が大きく伸びるキーワードを洗い出して提案する。今まで検知できなかった、SEOで注力したほうがよいキーワードの発見につながる。
類似サイト分析(※今後リリース予定):業界・コンバージョンが類似したサイトに比べて劣っている点を指摘する。
広告の間接効果分析(※今後リリース予定):バージョンしたユーザーに、最初に接触できた広告を検知する。
サイトの特性に合わせたユーザ別の分析
リピーターの多いECサイトは、「新規/リピーター」のユーザー別で分析することで、リピーターからの売上増加につながる課題を見つけることができる。しかし、見たいユーザー別に様々な分析手法を組み合わせると、何万通りものパターンがあり、すべてを分析するには、スキルと集計時間が必要となる。今回のリニューアルによって、サイトの特性に合わせたユーザーを指定するだけで、人工知能が上記の分析手法に沿って、人工知能が発見した重要な課題を提示する。
ワンクリックで見たいユーザーの分析結果に切り替えられるため、分析の工数を減らすことができる。これによりユーザー別の分析を継続できるため、サイト全体の分析だけでは気づきにくい課題も検知できるようになる。