「.shop」は、インターネット上の資源管理団体であるICANN主催のオークションで、一般名称トップレベルドメイン(新gTLD)において、世界最高額となる4150.1万ドル(約49.2億円)でGMOドメインレジストリが運営権利を獲得したドメイン。5月24日に、ICANNとドメイン運営における契約の締結ならびに権限移譲を完了した。
「.shop」のドメイン名登録は、まず商標権者向け優先登録期間が最初に設けられ、7月2日~8月30日の間に、登録文字列の商標保有者が登録可能となる。続いて、誰でも登録できる優先登録期間(9月2日~9月25日)、一般登録期間(9月27日~)というスケジュールになっている。
商標権者向け優先登録(サンライズ登録)は、商標の権利保護を目的に、商標と一致する文字列のドメイン名を、優先登録期間・一般登録期間に先駆けて優先的に申請・登録できる期間。事前に、保有されている商標をICANNの定めるTMCH(Trademark Clearinghouse)と呼ばれる商標プログラムへ登録する必要があり、登録された文字列のみが対象となる。
優先登録期間は、GMOドメインレジストリが指定した単語や短い文字列などの人気の高いドメイン名を、一般登録に先駆けてオークション形式で優先的に登録できる期間。「.shop」の優先登録では金額が見えやすいという理由から、現在の新gTLDの主流となりつつあるダッチオークション方式を採用。これは、従来のカウントアップしていくオークションではなく、各ドメイン名のオークション開始1日目が最も高額で、日を追うごとに価格が下がっていく方式となる。
最後の一般登録期間は、登録したい文字列のドメイン名を、先願制(早い者勝ち)で登録できる期間となっている。
「.shop」はその文字列の意味、覚えやすさ、用途の明確さから、2000件ほど申請された新gTLDの中で、最も高い評価を受けているTLDの1つとされている。また、ドメイン名のアフターマーケット(ドメイン売買)業界大手のSedo GmbH社が、すべての新gTLDを対象に以下の5つの観点で潜在価値の評価を行ったところ、「.shop」が最も潜在価値の高いドメインと評価された。
<5つの評価基準>
1.申請競合数(「.shop」は当社を含む8社が申請)
2.「.com」との後方一致文字列のドメイン登録数(例:xxx-shop.com等)
3. Googleのグローバル検索数
4. 検索連動型広告購入時のクリック単価
5. United domain(大手ドメイン販売事業者)の事前購入数