SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

最新イベントはこちら!

ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECzineニュース

2017年のEC市場は7兆2272億円へ、受注形態の変化と消費者の実店舗回帰

ECの受注形態別市場

 富士経済は、競合激化、消費の一部が実店舗回帰している中、ECを中心に拡大する通信販売の国内市場を調査し、2014年に6兆1486億円となったEC市場は、2017年には2014年比17.5%増の7兆2272億円と予測している。

 PC市場(PCサイトからの受注)は2014年に4兆1962億円で、市場の68.2%を占めたが、2017年にはやや縮小して4兆1704億円と予測され、市場占有率は57.7%になるとみられる。一方、スマートフォン市場(スマートフォンサイトからの受注)は2014年に1兆4962億円で市場の24.3%だったが、2017年には2014年比57.6%増の2兆3573億円と予測され、市場占有率は32.6%になるとみられる。

 2014年は食品・産直品では依然として高い伸びが見られたものの、生活雑貨などでは震災の影響によって購入が急増した2012年から2013年の反動もあり、前年比二桁増とはならなかった。2015年もこうした傾向が顕著であり、景気回復とともに消費者が実店舗へと回帰していることもあり、市場は拡大が続くものの伸びが鈍化すると予想される。

仮想ショッピングモール市場

 仮想ショッピングモール(Web上の仮想店舗の集まり)市場は「楽天市場」「Amazon.co.jp」「Yahoo!ショッピング」「DeNAショッピング」「ポンパレモール」の5モールの売上で、EC市場の内数である。

 この市場は、2014年にはEC市場の50.7%、通販市場の38.1%を占めるまでに成長。特に「楽天市場」「Amazon.co.jp」の2大モールは、物流センターの整備に積極的であり、出品者の在庫を物流センターで管理することでリードタイムの短縮や送料無料などを実現している。出品者の増加とともに取扱商品も増加しており、売上もそれぞれ1兆円を超え、通販市場の拡大をけん引している。

国内通販市場

 国内通販市場は2000年以降、ECが消費者の中で一般化し、2005年にはカタログ通販を抜いて主力通販形態となった。以降、ECが拡大をけん引しており、市場は2014年に8兆円を超える規模にまで拡大した。2015年もECが市場拡大をけん引している一方、ECにおける通販企業の受注形態は2011年以降中心となっていたPCサイトなどからスマートフォンサイトなどへとシフトしており、市場の構造変化が見られる。

 カタログ通販は依然としてシニア層に支えられ底堅いが、シニア層においても情報リテラシーの高い消費者が増えており、ECへのシフトが進み、縮小している。テレビ通販はリピート商品を中心にカタログ通販やECへのシフトが見られ、新規顧客の獲得が進まず伸び悩んでおり、2015年以降は縮小に転ずると予想される。ラジオ通販はトレンドや日々の変化に合わせた品揃えで、中高年層や自営業を中心とした根強い消費者に支えられているが、取扱商品数や配送スピードなどで優るその他の通販形態へのシフトが見られ、横ばいから微減となっている。

【調査概要】
EC(Eコマース)を中心に拡大する通信販売(通販)の国内市場を調査。B to Cの物販を対象とした通販市場を通販形態別(カタログ通販、テレビ通販、ラジオ通販、EC)と、商品カテゴリー別(食品・産直品、健康食品・医薬品、ビューティ他、生活雑貨、アパレル、家電・PC、書籍・ソフト、その他)に分類し、各市場の現状を分析して今後を予測。

ECは、通販企業がPC/タブレットPC/スマートフォン/フィーチャーフォンサイトを媒体として消費者に向けて告知し、それぞれのサイトで受注した通販を対象とした。

調査方法は、富士経済専門調査員による参入企業及び関連企業・団体などへのヒアリング、および関連文献調査、社内データベースを併用。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

ECzine編集部(イーシージンヘンシュウブ)

ECZine編集部です。ネットショップ運営に役立つ情報をお届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事をシェア

ECzine(イーシージン)
https://eczine.jp/news/detail/2840 2016/03/07 17:00

Special Contents

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

2024年8月27日(火)10:00~19:15

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング