博報堂グループは、地域拠点合同で「全国地域別生活者行動把握調査2024」を実施した。同調査では、全国47都道府県の生活者を対象に、メディア接触、情報収集経路、購買行動などを分析。エリアごとの特徴や生活者行動の変化を多角的に把握する内容となっている。同調査結果の一部抜粋は、次のとおり。
認知から購入までの情報経路
認知フェーズにおいては、「テレビCM」への接触率が特に高い結果となった。一方で、関東・山梨では接触率が低い傾向にある。また、理解・比較フェーズでは「企業ホームページ」や「大手ポータルサイト」の利用が多いことがわかった。
購入フェーズでも、認知・理解・比較フェーズ同様に「テレビCM」「企業ホームページ」「大手ポータルサイト」の数値が高いほか、「店頭体験」が購入の決め手となるケースも多く、全体を通して「口コミ」が重要な情報源として挙げられている。
買い物行動に影響を与えるメディア
スーパーやドラッグストアへの来店時、情報源として「折り込みチラシ(31.1%)」と「Webチラシサイト・アプリ(30.3%)」の利用率が高かった。オフライン・オンラインを問わず、チラシによる情報発信が生活者の来店に対して高い影響力を持つことがわかる。
「折り込みチラシ」の結果をエリア別にみると、北海道(41.5%)や東北(40.2%)で高い利用率を示す一方、関東・山梨(26.7%)や九州・沖縄(28.6%)では低い傾向にある。なお「Webチラシサイト・アプリ」は地域差が比較的小さく、全国でほぼ均一の利用率を示している。
調査概要
- 調査時期:2024年6月18日~6月30日
- 調査地域:全国47都道府県
- 調査対象者:15から69歳の一般生活者である男女
- サンプル数:全国合計1万7,725サンプル(各県400~600サンプル)
- 調査手法:インターネット調査