SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング機関「SHIBUYA109 lab.(シブヤイチマルキュウラボ)」は、同機関独自ネットワーク(SHIBUYA109 lab. MATE)に所属するaround20(15~24歳)510人の女性を対象に実施した、「2023年トレンド調査」の結果を発表した。
今年は「カフェ・グルメ部門」「アーティスト部門」 「ヒト部門」「コンテンツ部門」 「SNSコンテンツ部門」「コスメ・スキンケア部門」「ファッション部門」「体験部門」の全8部門にて大賞を決定した。
SHIBUYA109 lab.トレンド大賞2023 トピックス
- カフェ・グルメ部門:テイクアウト・イートイン・自宅で手作りのいずれも定着/夜の時間を過ごせる「夜カフェ」に注目
- アーティスト部門:SNSトレンドのBGMとして愛されるアーティスト「新しい学校のリーダーズ」「NewJeans」「女王蜂」などがランクイン
- ヒト部門:世界的なスター大谷翔平を抑えて「ひき肉です!」が第1位に/共通点は「界隈突破力」
- コンテンツ部門:Z世代の今のコミュニティムードに合わせた「クローズドSNS」が登場/ショート動画での接点が必須
- SNSコンテンツ部門:最速1週間で入れ替わる強敵揃い。ポイントは「汎用性」と「アレンジの余白」
- コスメ・スキンケア部門:「透明感」と「瑞々しさ」がキーワード。個性はネイルで表現
- ファッション部門:Y2Kがトレンドに。「カラフル&ボリューム感」がキーワード
- 体験部門:「没入感」を重視。幼少期の“リアルにエモい”体験を愛でる
ここでは、コンテンツ部門、ファッション部門、体験部門について詳しく紹介する。
コンテンツ部門
今年は新たなSNSが複数登場し、ノミネートにも多く挙げられた。特に気心の知れた友達とだけ限定的に共有することを目的としたSNSが多く、コロナ禍で変化したZ世代のコミュニティに対する意識が反映されていると考えられる。
第2位にランクインした「BeReal.」は、1日1回、特定の時刻に届く通知から写真をその場で撮影し、投稿するSNS。「加工しない」ありのままの姿を友人に共有することで、リアルな自分の生活を共有し合えることが魅力となっている。加工機能がないため、リアルな「盛れない写真」を共有するSNSであることから、等身大の自分を共有できる相手とだけのつながりを楽しんでいると見られる。
ファッション部門
2023年は、「水色界隈」「天使界隈」「海外ガール」など新たな世界観を持った「界隈」が登場したが、2022年に引き続き「Y2Kファッション(2000年ごろに流行したファッションスタイル)」が根強い人気を誇った。「ヘッドホンコーデ」「パフィーサンダル」など、アクセントを楽しむコーディネートがトレンドとなっている。
体験部門
ハンドメイド体験など「ひと手間」を楽しむ体験や、写真・動画映えする展示会や美術館は引き続き人気だが、今年は体験の「没入感」をより重視する傾向がみられた。
また、Z世代が子どもの頃に楽しんでいたコンテンツのカフェなども多く展開されたことから、“エモコンテンツ”への消費も活発にみられた。
SHIBUYA109 lab. MATE調査概要
- 実施期間:2023年9~10月
- 対象者:around20(15〜24歳)女性
- 対象数:N=510