テイクアウトアプリ「ClickDishes」などを手掛けるClickDishes Japanは、キッチンカーを最短1日からレンタルできる、キッチンカーのトライアルと開業サポート事業を開始する。
同社のグループ会社となるCqreeのネットワークを活用し、メニューの開発や食材、包材などの仕入れ、販売場所の提供までトータルにサポートするもの。キッチンカーのレンタル費用は、保険料込みで1日2,5万円~となる。
レンタルサービスを活用しトライアルしてもらうことで、参入のハードルを下げるほか、本格的にキッチンカーを開業した際に想定される収支が予測しやすくなり、事業開始後の売上・利益のギャップを防ぐ。
Clickdishesのキッチンカー出店場所は1都3県を中心としたタワーマンションをメインとしているため、これまでアプローチできなかった顧客層を対象にできるという魅力もある。
サービスのポイント
- キッチンカーが1日2.5万円からレンタルが可能
- 販売場所も提供(都内近郊のタワーマンションなど)
- キッチンカーのメニュー開発、容器・食材の仕入れ、出店までサポート
- キッチンカーを本格的に始める前の登竜門として利用可能
新型コロナウイルスの影響により、飲食店はデリバリー、EC、テイクアウトなどさまざまな可能性を模索してきた。その打開策のひとつとして機動力の良さからキッチンカーに進出した飲食店も増加している。
東京新聞TOKYO Webの記事『「4608台」都内で増える、あのクルマの台数<深掘りこの数字> (2021年)』によると、東京都内のキッチンカーの数は今年3月末にて4,608台となり、2011年(2,166台)から10年で倍増。東京都の助成金の後押しもあり、20年度の新規許可数は1,001台となっている。
一方で廃業は545台となり、キッチンカー事業者の廃業も増加。その理由のひとつとして出店出来る場所が少ないことや、想定していた収支が取れずに廃業をしてしまうという課題がある。 キッチンカーの開業は、飲食店と比較すると初期投資は少ないものの、約350~1,000万円の初期投資が必要に。そのため、本格的にキッチンカー事業を始める前に、実際にキッチンカーの出店を試し、採算性や事業としての継続性を判断できるスキームが必要とされている。
このような背景から今回、キッチンカーのトライアル・開業支援サービスをClickDishesが提供する運びとなった。