JTBは、オンライン贈答システムを手掛けるギフトパッドと共同で、宿泊施設向けのデジタルギフトサービス「Ticket Button(チケットボタン)」を開発。10月19日より販売を開始した。
「Ticket Button」では、同サービス付きの宿泊プランを利用した消費者に対し、任意で選択したキャッシュレスポイントを二次元コードで付与。二次元コードは即時に宿泊施設で発行され、台紙に印字、その場で消費者に手交できる仕組みとなっている。

同サービスの開発背景としてJTBは、宿泊施設が自社サイトおよび旅行会社のウェブサイトで、商品券などを付けた宿泊プランを販売する際、同券の実物購入・管理における施設側の負担が大きいことや、商品券よりもキャッシュレスポイントを望む消費者が多いことなどを挙げている。また、同サービスは2020年度に大阪府・大阪市・大阪観光局が実施した宿泊促進キャンペーンに採用。その際一定の評価を得たことから、汎用商品としてリリースしたとのこと。
同サービスについてJTBは、二次元コードは必要なときに必要な分だけ発行し精算ができるため、宿泊施設における在庫リスクの低減やキャッシュフローの改善につながるとしているほか、キャッシュレスポイント付き宿泊プランを望む消費者の利用が見込まれることから、販売促進にも貢献するとしている。なお、現在対応するキャッシュレスポイントは、PayPayボーナスやAmazonギフト券など最大8種類となっており、順次ラインナップを拡大していく。
今後の同サービスの展開は、利用者フィードバックによる改善を行うため、当面の間はJTB/るるぶプランで行われる。展開のスケジュールは、関西および中四国エリアにおける販売開始が2021年10月から、首都圏など全国の宿泊施設に対する販売開始が2022年1月からとなっている。また、キャッシュレスポイント以外の商品として、宿泊施設が立地する地域の産品などを加えた「えらべる地域産品プラン」も展開していく予定。