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季刊ECzine vol.07 定点観測

実店舗のデジタル的進化が 顧客軸でのマーケティングを可能に


 EC事業者がおさえておきたい、13のテクノロジー関連トピックスの「定点観測」。オムニチャネルコンサルタントの逸見さんに、オムニチャネルについて聞きました。※本記事は、2018年12月25日刊行の『季刊ECzine vol.07』に掲載したものです。

パリの地下鉄でスマホユーザー増加 秋の欧州オムニチャネル視察

 9月に、ヨーロッパ視察に行った逸見さん。ECやオムニチャネルの先進国と言えば、真っ先にアメリカが、最近では中国が思い浮かぶが、実際にモノの配達が伴うECの場合、国土の広さを考慮する必要がある。

 国土の狭い日本は、アメリカや中国よりもむしろ、ヨーロッパの各国の取り組みのほうが参考になるのではないかというのが逸見さんの考えだ。実際にヨーロッパでは、ネットで予約して実店舗でモノを受け取る「店受取(クリック&コレクト)」が進んでいる。

 9月10日〜12日にパリでリテールカンファレンス「PARIS RETAIL WEEK」が開催されていたこともあり、今回はパリ、ロンドンのふたつの街を訪れた。その国のECで、街の小売店で、実際に買い物をしてみるのが、逸見さんの視察におけるミッションのひとつである。

 パリで印象に残った店のひとつに「AROMA ZONE(アロマ・ゾーン)」の名前をあげた。自分でアロマを調合するところから楽しむ人たち向けに、精油など基材の販売を行っている。もうひとつは、最近パリの中の若者の街として知られるマレ地区にあるファッションストア「BHV(ベー・アッシュ・ベー)」。それから「LEROYME RLIN(ルロイ・メルラン)」、日曜大工グッズが人気のDIYストアだ。

 「AROMA ZONEではプライスカードにスマホをかざすと、カードには書ききれなかった情報をECサイトから呼び出したり、いくつかの小売店舗ではセルフレジがあったり、会員カードと連動したクーポン発券機があったり、とデジタル要素は用いられていますが、あくまでその程度。おそらくそれ以上の必要性を感じていないのでは。昔ながらの小売スタイルを続けています。

 2016年、17年にヨーロッパを訪れた際との違いは、地下鉄など電車内でスマホを見ている人が増えたこと。当時は、アジアと比較すると少ないなと思っていたのですが。それならば店側もデジタルを取り入れていくか、という動きにこれからなるのではないでしょうか」

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