SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

最新イベントはこちら!

ECzine Day 2024 June

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

ネットショップやろうぜ!

小松菜でネットショップやるならプロはこうする! 売れる商品の作りかた

農業をはじめとする日本の一次生産者がネットショップを始めるべき理由とは? 

安定供給を考え「小松菜」を選択、ネットショップも同時に

 前回、日本の農産物の需要と生産技術は世界的にも優れているとお伝えしましたが、私自身「小松菜」を実際に生産してみて農業の奥深さを改めて体感しています。

 農業を始めるにあたってなぜ小松菜を選んだかというと、その理由は大きく3つあります。

  1. ハウス栽培は最大で年8回栽培出来るため、年1回収穫の作物より失敗によるリスクの軽減が可能
  2. 現場で商品担当として6年ほど売っていた経験があり、価格変動の動向を察知しやすい
  3. 安定した供給による適性価格での販売を常に考えていた

 農業は天候という自然に大いに左右されます。需要と供給のバランスが崩れれば、野菜が高くなったり安くなったりして、必ず誰かが損をします。安定した供給の仕組み作りができれば、本当の意味で皆が幸せになれると考えたのです。

 江戸時代から栽培されているとも言われる小松菜は暑さや寒さにも強く、1年中栽培可能、しかも夏なら約1ヶ月で収穫できるため、安定供給に最適と判断しました。

 そして、生産のみではなく販売までの仕組み化も同時に進めています。農業者は忙しくてなかなか商談の時間をとることもできないため、ネットショップを活用して自宅に居ながら新規顧客の開拓ができるメリットは大きいのです。

売るなら小松菜を「並べる」だけじゃダメ

 当然ながら、販売は生産とはまったく異なる頭を使う必要があります。生産者思考では、「食べてもらえればわかる」と考えてしまいがちですが、ただ並べるだけでは、食べてもらうところまでたどり着きません。

小松菜

 しかも、小松菜ですよ! 旬の野菜やフルーツであれば「旬だから」という理由もあって購入しますが、小松菜はそういう野菜ではありません。食卓に必要かと聞けば「不要」と答える人も少ないないと思います。

 つまり、販売で考えるべきは「理由付け」なのです。最近では野菜やフルーツに生産者名の記載が増えました。これは「安心」という理由付けですよね。そこで私が考えた理由付け事例を1つご紹介します。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
商品にインパクトがあれば埋もれることはない

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
ネットショップやろうぜ!連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

農業生産法人ベジフルファーム代表取締役社長 田中健二(タナカ ケンジ)

暴走族「鉈出殺殺--なたでここ--」初代総長。対立していた暴走族「犯那殺多--ぱんなこった--」との抗争が終結とともに、18歳で農業関連に従事。仲卸・物流・管理・営業を通した経験を保有。「生産した後の事を深く知る生産者」として農業生産法人ベジフルファームを設立。元ボクサーであり元DJと、遊びを節操無くたしな...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事をシェア

ECzine(イーシージン)
https://eczine.jp/article/detail/563 2014/05/21 08:00

Special Contents

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング