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ZETA・松田が探る「最強のデジタルチーム」の作りかた

大きな組織改変の中でもブレない、ライオン・小和田さんの向き合い続ける姿勢と覚悟

 ZETA・松田さんが、業界のキーマンたちにインタビューし「勝てるチームの作りかた」を解き明かすこのコーナー。今回はライオンの小和田みどりさんが登場です。

名前が変わるだけで、意識だけでなく施策の方向性も変わる

ZETA 松田さん(写真左)とライオン 小和田さん(写真右)
ZETA 松田さん(写真左)とライオン 小和田さん(写真右)

松田(ZETA) 最強のデジタルチームの作り方がテーマの本連載ですが、ライオンでは2017年10月に大きな組織改編を行ったと伺いました。現在コミュニケーションデザイン部長として活躍していらっしゃる小和田さんに、まずはそのあたりのお話をお伺いしたいです。

小和田(ライオン) 今まで私が統括していた宣伝部は、大きく3つに分けていました。CM制作などを行う制作室。デジタル関連の施策やオウンドメディアの運営などを行うのがデジタルコミュニケーション推進室と、あとはブランドの育成などを行うブランドチーム。ですが、同じ部なのに室ごとにしっかり線引きをされているこの編成に、私はすごく違和感を感じていたんですよね。それぞれのチームをもっとガチャっとしたいと思い、宣伝部を「コミュニケーションデザイン部」に改め、CXプランニング室を新しく創設しました。現在コミュニケーションデザイン部は36人、CXプランニング室は12人です。

松田 宣伝部の名前をコミュニケーションデザイン部と変えて、実際どうですか。

小和田 面白いのは、中にいる人は変わっていないのに、「コミュニケーションデザイン部」「CXプランニング室」となった瞬間にみんなの意識が変わったことですね。人は変わらないしやることも変わらないのに、「これからどうなりますか」と部員が聞いてきたり。

「宣伝部」というと、昔の「マス中心」のイメージがありますが、「コミュニケーションデザイン部」になると「コミュニケーションデザインするんでしょ」と周りからも言われるようになる。そうするとメンバーの意識が、「宣伝をするだけじゃなくてデザインするんだ」という風に変わっていくのは面白いですね。意識だけでなく施策自体も、そういう方向に変わってきている感じがします。

松田 宣伝部という名称の時に課題を感じられていたとのことですが、このような組織変更はどうやって行われたのでしょうか。

小和田 一昨年ぐらいから本部長を中心に、マーケティング部門や商品開発部門にコンサルを入れた組織改変を行ってきました。その中で、宣伝部門がいわゆる宣伝ではなく、カスタマージャーニーマップに基づいて、どういうファネルで、どういう顧客に何を伝えたいかを設計し、PDCAを回すべきだという示唆がありました。その中で新しい組織の形のアドバイスも受けましたが、私もそれにはすごく賛成でした。上が旗振り役でマーケティング部門全体を変えようという中に、我々は乗せてもらった感じです。

松田 ライオンという大きな母体の中で、小和田さんの上の方がそういう意識を持っているのはいいことですね。

この組織編成に関して、メンバーの皆さんには多少なりとも困惑があったかと思うのですが、その点はどうマネージメントしていかれたのでしょうか。

小和田 不満に思っていることはないか、どこを改善すればいいと思っているのかなど、面談を行ってとにかくフォローすることを心がけました。面談は全員と半期に一回は行っています。

松田 半期に一度、一人ひとりと面談をされているんですね。

小和田 私が最初に面談をすると言った時は部員に驚かれました。「今まで部長と話したことがなかったです」って言う人もいたんですよ。

面談では、こちらからそれぞれに期待していることを伝えたり、自分のやっていることをアピールする場として使ってもらえたらと思っています。まずはとにかくなんでも話そうと。あとは他のチームの若手に視察を企画してもらって、複数のチームでそれに参加したり。もちろん飲み会もやりましたし、仕事以外で外に行くというのは心がけていました。

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この記事の著者

松田 忠浩(マツダ タダヒロ)

ZETA株式会社(旧ゼロスタート) 経営企画部 事業開発担当。神戸市出身、関西学院大学卒業。ソフトバンク株式会社において、EC事業の立上げからデジタル広告の事業責任者まで約15年間インターネット事業を務める。ECおよびアド事業での成功経験を活かし、2016年2月にBOLSTER株式会社を設立。同社で代表取締...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

ECzine編集部 中村 直香(ナカムラナオカ)

ECに関する情報を、正確にお届けできればと思います。よろしくお願いいたします。

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