ECは集客が注目されがちだが、注文が入るようになったらそれがさばけるかが次のステップになる。そういったビジネスとしてのECを支援するべく、651の機能を備えるのがASPカート「MakeShop」だ。
消費者が配送希望日を指定する画面を、ショップが設定する方法はマニュアル「配送日時の設定」ページに掲載されている。番号順にひとつずつ選択していけば、とくに複雑な設定などはなく、ECサイトに表示される。ショップが希望するなら、消費者が配送会社を指定できるようにすることも可能だ。
MakeShopの特徴のひとつは、ショップが出荷しない日(休日など)を設定することで、自動的に日時指定が可能な日時を計算して表示してくれる機能があること。こうした機能によってショップ側のミスが減れば、配送トラブル防止につながるはずだ。
さらなるサービスを提供しようとするショップはこうした機能に加え、「注文備考」欄を活用している。「不在時には宅配ボックスへ入れる(はい or いいえ)」「配送事業者の営業所留めを希望する場合は、その旨記載してください」など、プラスアルファの気遣いをしているのだ。
これは消費者、配送業者への支援になるのにも加え、自社のためにもなる。なぜなら、配送のクレームは結局のところ、ショップ宛に寄せられる場合が多いからだ。
決定しているバージョンアップとしては、2017年6月を目安に、時間帯をヤマト運輸の配送時間帯にあわせること。そして将来的には、コンビニ受け取りへの対応も検討している。これは利便性だけでなく、「コスメやアパレルなどのショップを利用する20代女性のお客様の中には、自宅でメイクなど準備ができていない状態で配送業者と顔を合わせたくない。外出したついでに受け取れるよう、コンビニ受け取りを希望しているといった声が多い」(GMOメイクショップ・高橋さん)とのこと。
これからは、自社配送や自転車便など、従来の配送にとどまらないアイデアが登場し、手軽に利用できるようになっていくはずだ。多くのショップが利用するASPカートだからこそ、すべてのニーズに応えるのは難しいだろうが、ショップ運営者のための機能充実を追究するMakeShopの今後の展開に期待したい。