サイト内検索エンジン導入のススメ
初めまして、ナビプラスの高橋と申します。
ここ1、2年でECサイトへの導入が加速しているサイト内検索エンジンをテーマに、「サイト内検索エンジン導入のすすめ」と題して、これから連載していきます。導入が必要とされる背景や目的、具体的な導入効果、テクノロジーの概要、ツール選定のポイントなどについて、お話しする予定です。
まずは会社の紹介ですが、我々ナビプラスはオンライン決済大手のベリトランスの子会社として2010年に設立されました。ECサイトの活性化や運用効率化を実現するためのレコメンドエンジン、サイト内検索エンジン、レビュー投稿エンジンなどを提供しており、2014年3月現在で、累計600を超えるECサイトやメディアへの導入実績があります。これらのサービスをワンストップで提供しているのは日本国内ではナビプラスだけです。
知名度はまだまだですが、誰もが知っているアパレル、百貨店、日用品ECサイトや人材、旅行、不動産などのメディアの活性化や運用効率化を支援しています。
知られざる、「サイト内検索エンジン対策」の有用性
さて、我々がお客様にサイト内検索エンジンをご紹介する中で、「対策は既にしているよ」と言われることがよくあります。しかし、よくよくお話を伺ってみると、それは「検索エンジン最適化(SEO)」であって、「サイト内検索エンジン対策」ではないことがしばしばあります。検索エンジン=Googleという認識に引っ張られて、ちょっとした誤解が生じています。
また、「サイト内検索エンジンは元々実装されているエンジンがあるので大丈夫」という声もよく聞きます。利用しているASPサービスやECパッケージに元々ついているものを使っているから、問題はないということですね。
ですが、実は既にASPやパッケージについているサイト内検索エンジンと我々が提供している有償のサイト内検索エンジンとでは、その機能やパフォーマンスに大きな差があります。詳細は連載の後半で詳しく説明します。
さらに、サイト内検索エンジンは実装されているけど、「検索の精度」や「活用度合」などは把握しておらず、サイトオープンした当時のまま放置されているというのが圧倒的なケースではないでしょうか?
このように、現在はまだサイト内検索エンジン自体が施策の一部として認識される割合が低く、有用なツールであり、今すぐ対策すべきポイントであることを十分に認識されていない状況にあります。
定期的に発表されるEC売上TOP300のECサイトを見ても、具体的にサイト内検索エンジンの対策が施されていると見られるのは、30%程度に止まっています。視点を変えれば、そのような現状においては、サイト内検索エンジンが競合との差別化のための改善ポイントになるはずです。その点に気付いていただきたいというのが、今回の連載を企画した背景です。