なぜか売上が伸びないのは、「サイドミラー」がないからかも
楽天市場やYahoo!ショッピングなど、オンラインショピングモールでネットショップを運営する場合、一番大事なことは、「自分が理想とするライバルとのギャップを明確にして、そのギャップを埋めていくこと」です。
オフラインのショッピングモールでも、映画館など1施設しかないものはリピートしますが、それ以外のアパレルや雑貨店などは、いろいろなお店を見て買い物されるのではないでしょうか。
これは、ネットでも同じことが言え、「モールはリピートするが、ショップでリピートするとは限らない」のです。モールでは、どんなに売れているお店でも、周りに魅力的なお店が増えて、お客様に飽きられれば売上は下がっていきますし、同業者のライバルが増えれば、撤退せざるを得ない場合もあると思います。
オンラインのモールでもオープンしたばかりのネットショップは、同一ジャンルの先輩ショップを参考に売上を伸ばしていき、同じ時期にオープンしたショップなどと競い合い、情報交換をしていると思います。それでも、なぜか徐々にアクセス数が落ちたり、売上が伸び悩むという問題にぶち当たります。
それは、車に例えると、多くのショップに「サイドミラー」がついていないからです。運転席から先輩ショップを、バックミラーで真後ろの売れているショップを見ることもできるのですが、どうやらサイドミラーがついてない車を運転しているケースが多く、いつの間にか後発ショップに追い抜かれたことに気づいていないようなのです。
それには、理由があります。サイドミラーで見るべきライバルの動きとしては、「ライバル店が別ジャンルでショップをオープンし、売上を伸ばしている」「別のショッピングモールに出店し、売上を伸ばしている」といったことも含まれるからです。ある1つのネットショップに限定せず、ビジネス、企業として考えれば当然のことなのですが、なかなかできないものですよね。
では、どうすれば良いのか? 簡単ですね。サイドミラーを買いましょう。
ネットショップにおけるサイドミラーとは? それは、「モニター」や「スマートフォン」「タブレット」のようないつも見ている画面と「比較」できるものだと考えてください。
IT企業では、WEBデザイナーなどクリエイティブな方がモニターを2つ並べてデュアルモニターという環境で利用すると思われがちですが、実は、ネットショップがデュアルモニターを利用すると次のようなメリットがあります。
- ライバルのページを開きながら、ライバルのイベントや販促を参考にする
- ライバルのページを開きながら、参考に自社のページを作成できる
- 注文画面を開きながら、お客様に返信メールを書くことができる
- モールの管理画面を開きながら、資料を作成することができる
- 常にお客様が見ているモールのページを開いておくことができる
- メールの受信トレイを開いておくことで、注文状況をリアリタイムで把握できる
また、会社用のスマートフォンやタブレットを社内のWi-Fiで接続しておきながら、お客様が実際にどうやって販売しているページにたどり着けるか、バナーや商品情報は正しく表示されているかなども確認することができますね。