[おさらい]物流会社選定の際の3つのチェックポイント
これまでのコラムで、「物流会社選定のポイント」や「倉庫見学の重要性」について述べてきました。確認すべき点は複数あり、またEC事業者ごとにポイントも異なります。
まずは、前回までのポイントを振り返ってみましょう。大きく、3つにまとめられます。
チェックポイント1:その物流会社の強みはどこか
その物流会社がどのような会社で、どこに強みがあるのかをチェックしましょう。プラスアルファのサービスをもっているところもあります。自社のEC事業にとって、もっともマッチしているところを選びましょう。
チェックポイント2:品質を「数字」で表せるか
品質を数字で表せる会社と付き合うこともポイントです。破損率・遅配率・誤出荷率・在庫差異といった数字は、絶対に“0”ということはありえません。数字を把握し、いかに”0”に近づけようと努力しているかが重要です。
チェックポイント3:ミスをしないために施策を講じているか
人はミスをします。そのミスを防ぐために、出荷検品の際にバーコードをスキャンで読み取るなど、デジタルな施策を取り入れるのは有効です。また一方で、張り紙をするなど人間味のある施策も有効です。
上記3つは、必ずチェックしていただきたい重要なポイントです。今回はこれに加えて、4つ目の最重要ポイントをお届けしたいと思います。
物流でもっとも重要なのは「入庫」である
物流業務の委託範囲を大まかに分けると、「入庫・保管・出荷・返品」という4つの項目に分類できます。出荷ミスを減らすために、当社で一番大切だと考えているのは、はじめの「入庫」です。
センターの見学に来られるEC事業者さんの多くが、「検品はどのように行っているんですか?」とか「梱包はどんな内容まで対応してくれるんですか?」など、「出荷」にかかわる作業を確認されます。もちろん、とても重要な項目です。物流会社でも、出荷が一番大切だと考えている企業さんもあります。
しかしながら、一番大切なのは「入庫」作業です。入り口の「入庫」でミスをすれば、その後の作業がどんなに完璧であってもミスが発生してしまうからです。