決済代行「Square(スクエア)」とは
まずは、Squareがどのような決済サービスなのか確認しましょう。

Square(スクエア)の特徴
Squareは、実店舗からオンラインまでさまざまな決済方法を提供する決済プラットフォームです。特に、オンライン決済で便利なのが「Squareリンク決済」 。商品の名前や値段を登録するだけで決済リンクを作れるため、ECサイトからでなくてもSNSやメールに決済リンクを貼ることで直接決済のやりとりができます。
既存のECサイトに決済機能を加えることはもちろん、ECサイトを立ち上げるために必要なサービスも揃っており、これからECサイトを作ろうと考えている人にもおすすめです。Squareリンク決済でも、ECサイトへの組み込みでも各種クレジットカードが利用できます。
Square(スクエア)のメリット
Squareを導入するメリットには、次の4つが挙げられます。
- ECサイトを経由しなくても決済が可能
- 払い戻し手数料が無料
- 規模の小さなストアでも利用しやすい
- eコマースの作成サービスも利用できる
Squareの最大のメリットとして、Square独自の「リンク決済」という機能を使えることが挙げられます。Squareリンク決済を利用することで、ECサイトを作るほどではない規模の小さなストアでもオンライン決済を使えます。また、eコマースの作成サービスを利用することもできますので、これからECサイトを作る人にもおすすめです。
Square(スクエア)のデメリット
Squareは便利なサービスですが、導入に際してデメリットとなるポイントもあります。
- 店舗で利用する場合には端末を購入しなければならない
- 翌営業日入金に対応している銀行が少ない(三井住友銀行、みずほ銀行のみ)
- 一括払いしか対応していない
上記のようなデメリットもあるため、導入の際には十分な検討が必要です。
決済代行「Stripe(ストライプ)」とは
次に「Stripe(ストライプ)」について解説します。
Stripe(ストライプ)の特徴
Stripeは2011年にサービスを開始したオンライン決済システムです。初期費用や月額費用が無料で、シンプルな料金体系・手数料、消費者自身がアカウントを作成する必要がないなど、使い勝手の良さが特徴です。大企業から中小企業、個人事業主まで幅広く利用されています。
さまざまな決済方法をひとつに集約できるため、導入する企業がそれぞれ独自のシステム開発を行う必要がありません。Stripeのプラットフォームを使えば、クレジットカードや各種ウォレット払いを使って決済を行えます。また、自社ビジネスに合わせたカスタマイズもできるため、ECサイトに合わせて活用できます。
Stripe(ストライプ)のメリット
Stripeを導入するメリットには、次の4つが挙げられます。
- シンプルでわかりやすい料金体系
- 海外への販路拡大が容易
- 消費者がアカウントを登録せず利用できる
- 24時間365日体制のカスタマーサポートがある
Stripeの最も大きな特徴でありメリットとして、シンプルでわかりやすい料金体系が挙げられます。初期費用や月額費用が無料なのはもちろん、決済手数料は一律3.6%、入金手数料は一律無料です。また、消費者がアカウントを登録しなくても使えるため「購入手続きが面倒で購入をやめてしまう」というリスクがありません。24時間365日体制のカスタマーサポートもあり、何かあったときにも安心です。
Stripe(ストライプ)のデメリット
Stripeにはデメリットもあるので、事前に理解しておきましょう。
- 決済手数料は返金されない
- Squareよりも手数料が高い
Stripeでは返金の際、元の取引で生じた手数料の返金はありません。また、手数料に関しては、Squareは3.25%または2.5%である一方、Stripeでは標準3.6%となっており少し高い傾向です。
Square(スクエア)とStripe(ストライプ)の違い

Square(スクエア)とStripe(ストライプ)にはどんな違いがあるのでしょうか。ここでは、項目別に詳しく見ていきます。
手数料などの費用
SquareとStripeは、費用面で次のように異なります。
Square | Stripe | |
---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 無料 | 無料 |
決済手数料 |
Visa・Mastercardの対面決済:2.5% その他の決済手段:3.25% |
3.6% |
入金手数料 | 無料 | 無料 |
Stripe、Squareのいずれも初期費用・月額費用は無料で使えます。決済手数料はSquareのほうが安いですが、料金体系がよりシンプルなのはStripeと言えるでしょう。
決済方法の種類
SquareとStripeで使えるクレジットカードブランド、またその他の決済方法について見ていきましょう。
Square | Stripe | |
---|---|---|
カードブランド | VISA MasterCard JCB American Express DISCOVER Diners |
VISA 【国により対応可能】 DISCOVER Interak Cartes Bancaires JCB China Union Pay South Korean Cards |
その他決済 | 交通系電子マネー 電子マネー(PayPay、楽天Payなど) QRコード |
ウォレット(Apple Pay Google Pay、PayPalなど) 銀行引き落とし 銀行振込 後払い リアルタイム決済 店舗支払い |
※StripeのJCB利用には申請が必要、WeChatPayはベータ版です。
どちらも複数の決済手段に対応していますが、銀行振込や後払いに対応しているのはStripeのみです。
年齢制限
SquareにもStripeにも、アカウント作成時の年齢制限が設けられています。
Square | Stripe | |
---|---|---|
要件 | 18歳以上 |
Standardアカウント:13歳以上 ConnectのExpressアカウントとCustomアカウント:18歳以上 |
いずれも規定の年齢以上でなければアカウントを作成できないため注意が必要です。
導入方法

SquareもStripeも、オンラインでアカウントを作成すれば導入できます。Squareは審査が先に入りますが、最短で申し込み当日から導入できるようになります。Stripeはアカウント登録から有効化するまで数分で導入できます。
Square(スクエア)とStripe(ストライプ)の始め方は? 導入方法を紹介
最後に、SquareとStripeの導入方法についてそれぞれ簡単にご紹介します。
Square(スクエア)の導入方法
Squareを導入するには、次の手順で行います。
- Square公式サイトから無料アカウントを登録する
- 審査が完了したら、オンライン決済をスタート
審査は最短当日中に行われますが、オンライン決済なら審査が終わり次第すぐに決済を受け付け始められます。
Stripe(ストライプ)の導入方法
Stripeを導入するには、次の手順で行います。
- Stripe公式サイトの「今すぐ始める」をクリック
- 「Stripeアカウント作成」でアカウントを作成後、必要事項を入力し、ボタンをクリック
- 「本番環境利用の申請」から必要事項を提出
- 「Stripeアカウントを有効にしました」と表示され、完了
Stripeの導入は約5〜6分で完了します。
Square(スクエア)とStripe(ストライプ)の違いを理解して選ぼう
SquareとStripeには、今回ご紹介したように費用面、使える決済方法、導入方法までさまざまな違いがあります。店舗側・消費者側のメリットがある一方、デメリットとも言えるポイントもあります。まずは2つのサービスの違いやメリット・デメリットについて把握したうえで、自社のECサイトや販売方法に合った決済方法を選びましょう。