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今さら聞けないEC知識

StripeとSquareはどう違う?おすすめの決済方法はどれ?


 ECサイトにはさまざまな決済方法があります。クレジットカードや銀行振込、コンビニ払い、キャリア決済など、利用者が使いやすいものを導入することで、決済時の離脱を防ぐことができるでしょう。近年では決済代行サービスが増えてきていますが、各種サービスの中からどれを選べば良いか迷う人も多いのではないでしょうか。本記事では、そんな決済サービスの中からStripeとSquareについてご紹介します。

StripeとSquareとは

 まずは、StripeとSquareがどのような決済サービスなのか確認しましょう。

Stripeとは

 Stripeは日本で2016年にサービスを開始したオンライン決済システムです。初期費用や月額費用が無料なこと、料金体系がシンプルなこと、消費者自身がアカウントを作成する必要がないことなどから使い勝手がよく、大企業から中小企業、果ては個人事業主にも幅広く利用されています。

 さまざまな決済方法をひとつに集約できるため、導入する企業がそれぞれ独自のシステム開発を行う必要がないのが大きなメリットです。Stripeのプラットフォームを使えば、クレジットカードや各種ウォレット払いを使って決済を行えます。また、自社ビジネスに合わせたカスタマイズもできるため、ECサイトに合わせて活用できます。

Squareとは

 Squareは、実店舗からオンラインまでさまざまな決済方法を提供する決済プラットフォームです。特に、オンライン決済で便利なのが「Squareオンラインチェックアウト」。商品の名前や値段を登録するだけで決済リンクを作れるため、ECサイトからでなくてもSNSやメールに決済リンクを貼ることで直接決済のやりとりができます。

 既存のECサイトに決済機能を加えることはもちろん、ECサイトを立ち上げるために必要なサービスも揃っており、これからECサイトを作ろうと考えている人にもおすすめです。オンラインチェックアウトでも、ECサイトへの組み込みでも各種クレジットカードが利用できます。

StripeとSquareの違い

 StripeとSquareにはどんな違いがあるのでしょうか。ここでは、項目別に詳しく見ていきます。

費用

 StripeとSquareは、費用面で次のように異なります。

Stripe Square
初期費用 無料 無料
月額費用 無料 無料
決済手数料 3.6% オンラインチェックアウト、eコマースAPI:3.6%
オンラインチェックアウト(サブスクリプション):3.75%
※JCBの場合:3.95%
入金手数料 無料 無料

 Stripe、Squareのいずれも初期費用・月額費用は無料で使えます。決済手数料も原則として同じですが、Squareの方はサブスクリプション型のオンラインチェックアウトでは3.75%に、JCBカードによる決済では3.95%になるところに注意が必要です。料金体系がよりシンプルなのはStripeと言えるでしょう。

クレジットカードブランド、その他決済

 StripeとSquareで使えるクレジットカードブランド、またその他の決済方法について見ていきましょう。

Stripe Stripe
カードブランド VISA
MasterCard
JCB
American Express
DISCOVER
Diners
VISA
MasterCard
JCB
American Express
DISCOVER
Diners
その他決済 Apple Pay
Google Pay
Microsoft Pay
Alipay
Masterpass
VisaCheckout
WeChatPay

※StripeのJCB利用には申請が必要、WeChatPayはベータ版です。

 Stripeではオンラインでもクレジットカード以外の決済方法が利用できますが、Squareは実店舗でQRコード決済や電子マネー決済が利用できる代わりに、オンラインではクレジットカード決済しか利用できません。オンライン決済にクレジットカード以外の決済方法を導入したい場合は、Stripeのほうが良いでしょう。

年齢制限

 StripeにもSquareにも、特に年齢制限は課されていません。ただし、オンライン決済の支払い方法がクレジットカードのみのSquareでは、実質未成年はオンライン決済を利用できないことに注意が必要です。また、いずれも未成年者の利用には保護者の同意が必要なことを意識しておきましょう。

導入方法

 StripeもSquareも、オンラインでアカウントを作成すれば導入できます。Stripeはだいたい数分で導入開始できますが、Squareは審査が先に入りますので、最短で申し込み当日から導入できるようになります。

StripeとSquareを導入するメリット

 StripeとSquareを導入するメリットについて、それぞれ見ていきましょう。

Stripeのメリット

 Stripeを導入するメリットには、次の4つが挙げられます。

  • シンプルでわかりやすい料金体系
  • 海外への販路拡大が容易
  • 消費者がアカウントを登録せず利用できる
  • 24時間365日体制のカスタマーサポートがある

 Stripeの最も大きな特徴でありメリットとして、シンプルでわかりやすい料金体系が挙げられます。初期費用や月額費用が無料なのはもちろん、決済手数料は一律3.6%、入金手数料は一律無料です。また、消費者がアカウントを登録しなくても使えるため、購入手続きが面倒で購入をやめてしまう、というリスクがありません。24時間365日体制のカスタマーサポートもありますので、何かあったときにも安心です。

Squareのメリット

 Squareを導入するメリットには、次の4つが挙げられます。

  • ECサイトを経由しなくても決済が可能
  • 払い戻し手数料が無料
  • 規模の小さなストアでも利用しやすい
  • eコマースの作成サービスも利用できる

 Squareの最大のメリットとして、Square独自の「オンラインチェックアウト」が使えることが挙げられます。オンラインチェックアウトを利用することで、ECサイトを作るほどではない規模の小さなストアでもオンライン決済を使えます。また、eコマースの作成サービスを利用することもできますので、これからECサイトを作る人にもおすすめです。

StripeとSquareを導入する方法

 最後に、StripeとSquareを導入する方法についてそれぞれ簡単にご紹介します。

Stripeを導入する方法

 Stripeを導入するには、次の手順で行います。

  1. Stripe公式サイトの「今すぐ始める」をクリック
  2. 「Stripeアカウント作成」でアカウントを作成後、必要事項を入力し、ボタンをクリック
  3. 「本番環境利用の申請」または「Stripeアカウントを有効にする」をクリック
  4. 「Stripeアカウントを有効にしました」と表示され、完了

 Stripeの導入は約5〜6分で完了しますが、JCBカードを利用したい場合は別で審査が行われるため、3営業日〜3週間程度かかることに注意が必要です。

Squareを導入する方法

 Squareを導入するには、次の手順で行います。

  • Square公式サイトから無料アカウントを登録する。
  • 審査が完了したら、オンライン決済をスタート

 審査は最短当日中に行われますが、オンライン決済なら審査が終わり次第すぐに決済を受け付け始められます。特にオンラインチェックアウトなら、ブログやSNSに貼り付けるだけですぐに利用できて便利です。

StripeとSquareには多くの違いがある。店舗に合った決済方法を選ぼう

 StripeとSquareには、今回ご紹介したように費用面、使える決済方法、導入方法までさまざまな違いがあります。特に、Stripeでは各種ウォレット払いが使えるのに対し、Squareにはオンラインチェックアウトがあるなど、使い勝手が異なるところがポイントです。いずれもよく検討し、自社のECサイトや販売方法に合った決済方法を選びましょう。

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この記事の著者

EC研究所(イーシーケンキュウジョ)

ECについての情報を調べ、まとめてお届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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