ノウンズは、サブスク型リサーチSaaS「Knowns 消費者リサーチ」を通じて、「TikTok Shopに関する意識調査」を実施。サービスローンチ直後時点での普及状況や今後の可能性を探った。
TikTok Shopの認知は約40%、利用意向は20%未満


調査の結果、TikTok Shopというサービスを「知っている」「名前だけ知っている」と回答した層は全体の約40%にとどまり、認知は限定的だった。一方、利用意向については「利用したいと思わない」が全体の80%を超え、消極的な傾向が見られた。
買いたくなるのは「リアル」と「信頼」 動画も人選も“本音”が決め手


SNS内ショッピングで商品を「買いたくなる」と感じる投稿の特徴として「商品の使い方がリアルに伝わる」「短時間で要点がまとまっていて内容がスッと入る」といった情報のリアルさと即効性が重視されていた。
購買意欲を高めるインフルエンサー像としては、「実際に使ってレビューする人」「専門性の高い人」「フォローしていて日頃から信頼している人」が上位に挙がり、有名人やフォロワー数の多さよりも等身大の存在や生活に近い存在への信頼感が、購買行動における最重要因子となっていた。
SNSショッピングの関心は日用品に集中

SNS内ショッピング機能で購入したい商品ジャンルとしては「食品・飲料」「ファッション」「美容・スキンケア」が上位を占め、いずれも生活に密着したカテゴリーだった。
購買を見送る要因は“案件感”と“納得不足”

SNS動画視聴後に購買を見送った理由としては、「案件感が強く信頼できない」「価格が高い」「動画は良かったが自分には不要だった」といった項目が多く、ユーザーはSNS内ショッピングにおいて、本当に必要かどうか一度立ち止まって考える傾向がうかがえる。動画の影響力は高い一方で、購入までの心理的ハードルを越えるには、共感や納得感だけでなく、信頼性やリアルな接触に近い安心材料が求められていることが浮き彫りとなった。
調査概要
- 調査期間:2025年7月1日~7月2日
- 調査対象:全国の一般生活者
- 調査対象者数:999名
- 調査方法:Knowns 消費者リサーチを通じたインターネット調査