LINEでは、同社が保有する約545万人のアクティブな調査パネルを基盤とした、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」を運営している。
LINEリサーチでは、私たちの行動を決めるひとつの要因になっている、「みんなが使っている」という世の中の空気感を頼りに、今と近未来の流行を予想する企画を複数回にわたって実施している。
第6弾では、日本全国の10~50歳の女性を対象に、高齢化の進行や共働き夫婦の増加、またコロナ禍の影響で人との接触を減らす対策としても注目が高まる「ネットスーパー」の現状の認知率や利用率、今後の流行予想などについて調査を実施。その結果を発表した。
「ネットスーパー」の現状と認知度
「ネットスーパー」とは、イオンネットスーパー、楽天西友ネットスーパー、Amazonフレッシュのように、パソコンやスマートフォンを使って食品・日用品を注文し、自宅まで配達してもらえるサービス。食材を自宅まで届けてくれる「食材宅配サービス(生協やオイシックスなど)」 とは異なる。
ネットスーパーの現状について調査したところ、主な結果は次のとおりだった。
- ネットスーパーの認知率は女性全体で91%とかなり高い
- 「知っているし、使っている」という現在利用率は女性全体で10%
- 「知っているし、以前使っていたが、いまは使っていない」を含めた利用経験率は女性全体で21%
ネットスーパーはどの年代の女性にも認知率が高く、10~20代で8割以上、30~50代では9割以上という高い認知率だった。また利用経験率も10~20代と比べて30~50代のほうが高いという結果に。30~50代は認知率や利用経験ともに10~20代より高い傾向にあるが、現在利用率については10~20代、30~50代ともに1割程度と、あまり差はみられなかった。
どのくらいの人が使ってそう?~現在の流行体感~
次に、ネットスーパーを利用している人が、現在身の回りにどれくらいいると思うかを想像して答えてもらった。グラフにある流行体感スコアは、100人中どのくらいの人が利用していそうかをスコアとして算出した。
その結果、ネットスーパーの流行体感スコアは女性全体で「12.0」で、およそ10人に1人が利用しているイメージとなる。10~20代女性と比べて、30~50代女性のほうがやや高いスコアとなった。
1年後はどうなるか~近未来の流行予想~
次に「1年後、自分のまわりでどのくらいの人が使っていると思うか」を想像して回答してもらった。グラフにある流行予想スコアは、100人中どのくらいの人が1年後に利用していそうかを算出した数値となる。
ネットスーパーの流行予想スコアは女性全体で「34.0」で、およそ3人に1人が1年後に利用していそうというイメージだった。スコアに年代別の差はほぼなく、現在の流行体感から比較すると、1年後には今の2.8倍程度浸透しているというイメージとなる。
自分は使ってみたいか?~今後の利用意向~
次に、自身の今後の利用意向について回答してもらったところ、利用意向がある人の割合(「ぜひ使ってみたいと思う」、「機会があれば使ってみたいと思う」の合計)は女性全体で51%と半数を超える結果に。年代別でみると、10~20代女性で利用意向がある人が6割弱で、30~50代女性の5割よりもやや高い割合になっている。
一方、利用意向がない人の割合(「あまり使ってみたいと思わない」、「まったく使ってみたいと思わない」の合計)は女性全体で26%だった。
調査概要
- 調査方法:LINEユーザーを対象にしたスマートフォンウェブ調査
- 調査対象:日本全国18~59歳の女性
- 実施時期:2021年4月7日~2021年4月12日
- 有効回収数:1054サンプル※年代構成比を市場にあわせてウェイトバック