MMD研究所は、2021年1月6日~1月15日の期間で「ECサイトの配送に関する調査」を実施した。予備調査では全国の18~69歳男女4,373人、 本調査では置き配利用経験者336人を対象に聴取した。
18~69歳の男女4,373人を対象に、ECサイト(フリマアプリを含む。以下ECサイト)で注文した荷物の受け取り方法としての「置き配」の認知について聞いたこところ、「知っている」、「名前だけ聞いたことがある」を合わせた認知は85.6%、「知らない」は14.4%となった。
年代別で見ると、認知は50代(n=876)が最多で90.4%、次いで60代(n=890)が89.8%、40代(n=1,000)が85.4%となった。「知らない」は10~20代(n=821)が最多で21.2%、次いで30代(n=786)が17.3%、40代(n=1,000)が14.6%となった。
ECサイト利用経験者3,812人に、利用したことがある荷物の受け取り方法を聞いたところ(複数回答可)、 「自宅での対面受け取り」が最多で85.4%、次いで「置き配(玄関や自転車かごの中)」が30.8%、「コンビニなど店舗での受け取り」が28.7%となった。
ECサイトの配送について最も重視することを聞いたところ、「送料無料」が最多で45.7%、次いで「日時指定できること」が14.3%、「安心でき、安全性が高いこと」が13.1%となった。
ECサイトでの荷物の受け取り方法で、自宅での対面受け取り経験者3,256人を対象に、再配達になる頻度を聞いたところ、「ほぼ毎回再配達になる」は5.7%、「半分ほど再配達になる」は14.5%、「再配達にたまになる」は66.5%となり、再配達になると回答した人は合わせて86.7%となった。「再配達になることはない」は12.0%であることがわかった。
再配達にならないために対策していることはあるか聞いたところ(複数回答可)、「日時指定する」が最多で68.6%、次いで「家族に受け取ってもらう」が41.5%、「事業者が提供するコミュニケーションツールを利用して受け取り方法や日時を変更する」が33.7%となった。
置き配利用経験者336人に、置き配を利用したことがあるECサイトを聞いたところ(複数回答可)、「Amazon」が最多で86.9%、次いで「楽天市場」が35.4%、「Yahoo!ショッピング」が19.6%となった。
置き配利用経験者336人のうち、一戸建て居住者192人に指定したことのある置き配の場所を聞いたところ(複数回答可)、「玄関前」が最多で87.5%、次いで「自転車かご」が10.9%、「物置」が10.4%となった。
同じく、マンション・アパート居住者141人に、指定したことのある置き配の場所を聞いたところ(複数回答可)、「玄関前」が最多で77.3%、次いで「ガスメーターボックス」が19.9%、「建物内受付・管理人預け」が14.9%となった。
置き配利用経験者336人を対象に、置き配について感じるメリットを聞いたところ(複数回答可)、「再配達を防げる」 が最多で75.6%、次いで「時間に縛られずに済む」が62.8%、「印鑑・サインが不要になる」が52.7%となった。
置き配について感じるデメリットを聞いたところ(複数回答可)、「盗難・破損の心配がある」が最多で68.2%、 次いで「荷物の水濡れ・汚れ」が35.1%、「不在にしていることを知られること」が31.0%となった。
置き配利用経験者336人を対象に、置き配の満足度を聞いたところ、「満足」、「やや満足」を合わせて71.8%が満足していると回答した。「不満」、「やや不満」は合わせて6.6%となり、不満は1割に満たなかった。
今後さらに置き配が普及してほしいか聞いたところ、「とてもそう思う」、「ややそう思う」を合わせて普及に肯定的なのは85.4%となり、「全くそう思わない」、「あまりそう思わない」を合わせて普及に否定的なのは14.6%となった。
「ECサイトの配送に関する調査」概要
- 調査期間:2021年1月6日~1月15日
- 有効回答:予備調査4,373人、本調査336人
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:<予備調査>18歳~69歳の男女、 <本調査>置き配利用経験者
- 設問数 :予備調査5問、本調査10問