三木谷氏は講演の冒頭で、今後の時流について以下のように述べた。
「単なるインターネット通販から、インターネットをプラットフォームとした流通革命、ひいては社会革命が起ころうとしているんだと思います。2018年は我々にとっても店舗さんにとっても覚悟の年になるのではないでしょうか。大きなチャレンジをしていかないと、楽天市場として生き残っていくことは難しいと思っています」
本講演の中で三木谷氏は「決済」「AI・ビックデータの活用」「デリバリー」「シェアリングエコノミー」などの2018年上期事業戦略について説明。特に物流面については「今日いちばんの覚悟です」と話し、注力施策であることを窺わせた。
物流施策における具体的なキーワードとして、「すべての配送を包括的に」、「楽天の独自の配送ネットワークを2年で構築」、「ピックアップポイントの多様化」の3つをあげた。中でもピックアップポイントについては、出店店舗に受取ポイントになってもらうなど、今までなかったピックアップポイントの実現を目指していく考えを示した。
三木谷氏は最後に、「楽天は店舗がベースです。店舗の皆さんの特徴をいかに際立たせるかが楽天市場にとってはとても重要です」としたうえで、「世界に類をみないようなプラットフォームを一緒に作っていきたいと思っていますので、店舗さんと一緒に頑張らせていただければと思います。頑張りましょう」と講演を締めた。
その後登壇した河野氏も三木谷氏の言葉をうけ、下記のように今後の抱負を語った。
「店舗様同士、ユーザー様と店舗様など、さまざまなつながりを通じて、今日いらしている店舗の皆さまのビジネスを活性化させていきたい。楽天市場を、顧客を知り尽くした最高の接客ができるマーケットプレイスにしていきたいと思っています」