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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECzineニュース

約半数が「SNSから商品購入」、決め手は「共感」と「画像」【女性SNSユーザー調査】

 トレンダーズは、10~40代の女性829名を対象に「SNSの利用行動と消費行動」に関する調査を行った。今回の調査・分析にあたっては、Twitter/Facebook/Instagramのいずれかに関して、「ほぼ毎日投稿している」もしくは「週に何度か投稿している」と回答した女性を「インフルエンサー型」、「月に何度か投稿している」もしくは「一度も投稿したことがない」と回答した女性を「フォロワー型」と分類している。

 まずはじめに「日常的に利用しているSNS」について聞いたところ、最も多かった回答はインフルエンサー型・フォロワー型ともに「LINE」となった。インフルエンサー型ではInstagram、Facebook、Twitterという情報拡散型のSNSを「日常的に利用している」と答えた人が合計51.8%と約半数にのぼったのに対し、フォロワー型では同様の回答は合計30.9%にとどまった。ただしフォロワー型も93.0%の人が、Instagram、Facebook、Twitter、LINE、YouTube、mixi、ブログのいずれかのSNSを日常的に利用していると回答している。

トレンド情報の検索は「Twitter」「Instagram」へ

 SNSの用途として注目を集めている「検索」についても調査を行った。「知らないことを調べる際、検索に利用しているもの」としては、インフルエンサー型・フォロワー型ともに検索エンジンであるGoogle、Yahoo!が圧倒的に多い。しかし、「トレンドを知りたい際、検索に利用しているもの」では、インフルエンサー型・フォロワー型ともにGoogle、Yahoo!は4割未満にとどまり、一方でインフルエンサー型の33.5%、フォロワー型の22.5%が「Twitter」、インフルエンサー型の33.9%、フォロワー型の17.8%が「Instagram」と回答している。

 情報検索には引き続きGoogle、Yahoo!が多く使われているが、トレンド情報の検索にはTwitter、InstagramといったSNSが、インフルエンサー型のみならずフォロワー型でも活用されている様子が伺える調査結果となった。

約半数が「SNSから商品購入」、決め手は「共感」と「画像」

 続いてSNS利用と購買行動の関連性を探るために、「SNSの投稿を見て、インターネットで商品を購入したことはありますか?」とたずねたところ、インフルエンサー型では63.2%、フォロワー型では46.1%が「購入したことがある」と答えた。特にインフルエンサー型では28.2%と約3割もの人が「日常的に購入している」「時々購入している」と答え、SNS利用と購買行動がより密接な関係にあることが明らかになった。

 「どのような投稿を見たときに、その商品を『欲しい』と思いますか?」と聞いたところ、最も多かった回答はどちらの型も「内容に共感した投稿」(インフルエンサー型:54.4%/フォロワー型:45.9%)となった。次いでインフルエンサー型では「画像がきれいな投稿」(49.6%)、フォロワー型では「商品の体験談が書かれた投稿」(36.9%)という結果になった。

 フォトジェニックな画像が集まるSNSといえばInstagramが有名だが、「URLリンクが設定できないためWEBサイト誘導には不向き」と言われてきた。しかし、最近ではタイムラインに表示された目を引く画像で商品に興味を持ち、#タグ検索をしてより多くの商品画像に触れようとするという流れが生まれている。

 きれいな画像を見ることで妄想が掻き立てられ、その結果、そのままスマホブラウザを立ち上げインターネットショッピングをする女性も増えており、トレンダーズではこの消費傾向を「妄想消費」と名付けている。

インフルエンサー型は「良い情報は積極共有」

 最後に、SNSでの情報共有と投稿についての調査を行いました。「良い情報を収集したら、積極的に周りに共有しますか?」と聞いたところ、インフルエンサー型では56.7%、フォロワー型では43.6%が「あてはまる」と回答。特にインフルエンサー型では16.0%が「とてもあてはまる」と答え、情報共有により積極的であることがわかる結果となった。

 画像の編集機能が充実しているInstagramの普及もあり、SNSでの投稿の際に画像を編集して投稿する人が増えている。「SNSで画像を投稿する際に、画像を編集して投稿をしたことはありますか?」という質問に対して「している」と答えた人はフォロワー型では49.9%と半数以下にとどまったものの、インフルエンサー型では71.8%と7割を超えている。さらにインフルエンサー型の29.9%は「日常的に画像を編集して投稿している」と答え、インフルエンサー型にとっては「編集シェア」が日常的な行動になりつつあることが伺える結果となった。

 インフルエンサー型の場合、最近では「キュレーター」としてキュレーションメディアで記事を投稿する女性も出現しており、その情報発信の場はSNSだけにとどまらない傾向にある。また、インフルエンサー型がSNSで発信した「内容に共感する投稿」「きれいな画像」「商品の体験談」といったコンテンツが、商品に興味を持ったユーザーの購入検討の材料となったり、マスメディアのコンテンツとしてテレビ番組や雑誌に取り上げられ、さらに商品認知のきっかけ、消費のきっかけを生む材料となったりという、コンテンツ循環が生まれている。

 トレンダーズでは、インフルエンサー型の消費モデルを「DDAC」と名付け、編集シェアコンテンツを流通させて話題を創っていくことの重要性を提唱。SNSの普及がますます加速している現在、性別や世代、ライフスタイル等だけではなく、情報感度によってターゲット選定をすること、さらにSNSを通じて世の中に個人発信される「情報」の意味・役割を十分理解してコミュニケーション戦略を描くことが重要だとしている。

※画像をクリックすると拡大します

【調査概要】
・調査対象:10~40代女性829名
※スクリーニング調査でSNS(Twitter/Facebook/Instagramのいずれか)に関して「ほぼ毎日投稿している」もしくは「毎日~週に5・6回投稿している」と回答した女性426名、「月に2・3回投稿している」もしくは「一度も投稿したことがない」と回答した女性403名
・調査期間:2016年4月18日~4月22日
・調査方法:インターネット調査
・調査実施機関:楽天リサーチ株式会社

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ECzine編集部(イーシージンヘンシュウブ)

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