楽天グループが2022年度第3四半期の決算について発表。「インターネットサービス」「フィンテック」「モバイル」の全セグメントで収益が増加したという。また、当期連結売上収益は、2桁増収で第3四半期として過去最高の4,711億円(前年同期比15.8%増)となっている。
国内ECの増収に、フィンテック各サービスが寄与
国内EC流通総額では、「楽天市場」の好調や「楽天トラベル」の回復などにより、第2四半期に続き2桁成長(前年同期比13.1%増)の1.35兆円であった。「楽天西友ネットスーパー」における物流センター出荷の流通総額は、前年同期比32.2%増と高い成長率を記録した。また、国内におけるオープンコマース事業の中心である「楽天リーベイツ(Rebates)」の流通総額も、前年同期比44.1%増である。
「楽天カード」の累計発行枚数においても、2,751万枚(2022年9月末)と継続的に成長。当第3四半期のショッピング取扱高は、4.6兆円(前年同期比27.4%増)、ショッピング取扱高シェアも23.0%(2022年8月時点)と拡大した。さらに、ペイメント事業では、「楽天ペイ」アプリにおける、セブン銀行やAirペイ、楽天カードなどとの協業やタッチ決済により、サービス範囲が広がっている。こうしたフィンテック各サービスにおける、顧客基盤の拡大継続も国内ECの増収に寄与したとのこと。
楽天モバイルの契約でメンバーシップバリュー拡大
発表からは、「楽天モバイル」契約による、ユーザー1人当たりの平均サービス利用数の増加傾向もみてとれる。楽天モバイル契約後の平均サービス利用数は、契約前比2.57サービス増の7.13サービスだ。さらに、楽天モバイル契約者は「楽天市場」における、1人当たりの平均年間購買額が非契約者よりも35,831円高い。楽天モバイル契約がメンバーシップバリューの拡大にも大きく貢献しているといえる。