スコープのデータマーケティングセンター(DMC)は、身近なモノの値上げが相次いだ10月、生活者の「出費」や「値上げと値下げ」に対する意識調査を実施し、その概要を発表した。
積極的な出費は控え気味ななか、自身の「健康」や「快適な暮らし」のためにはお金を出したい人が多い
Q.「出費」に対する次の項目ごとに、今の心境に当てはまるものをひとつずつ選択(積極的に出費をしたいと思うか?)N=1,000
まず、最上位項目となる「当てはまる(=積極的に出費をしたい)」はいずれの設問でも2割に届かなかった。そのなかでは、自分の趣味や家族のため、また「健康」「快適に暮らすためのモノ・コト」といった、生きるうえでのベースとなる要素に比較的お金を出したい意識が高い傾向に。
一方、「流行・世の中で話題になっているモノ・コト」や“社会貢献”に関連する出費意欲は低いように、物価上昇が続くなかで、家族を含めた狭い範囲に絞った堅実な出費への意識が強まっていることがうかがえる。
商品の値下げに対しては、家計面や買い物する楽しさに加え“エコの視点”からも良いと思われている
Q. セールなどで商品を「通常よりも安価で販売する」ことについての心境に当てはまるものを選択肢よりすべて選択(複数選択可)N=1,000
全体を通して男性よりも女性、年代では年齢が高いほどポジティブに捉えている割合が大きい結果となった。4人に1人が、「エコの視点からもよい」と捉えている様子が見てとれる。
受け入れている商品の値上げ、生活者のマインドに高くそびえ立つ「プラス20%の壁」
価格による若干の差があるうえで、プラス5~15%程度の値上げでは「値上がりを実感するが買うのには支障をきたさない」と思っているが、プラス20%を超える値上げで「買うのをやめようと思う」第1の“壁"が存在している。