EC特化型クラウドRPA「FULLTIME(フルタイム)」の開発・販売を行うアスニカは、導入企業数が100社を突破したことを受けて、導入企業でRPAロボットが活用されている業務の傾向に関する調査を実施した。
EC特化型クラウドRPA「FULLTIME(フルタイム)」は2019年3月からサービス提供を開始。 各年度ごとの新規RPAロボット利用台数の推移を調査した結果、2021年度は2019年度比で1.5倍に伸びた。コロナ禍でのEC通販需要の高まりを受けて、受注数の急激な増加や、働き方の変化に対応するため、定型作業の効率化や工数削減に取り組もうとするEC通販企業が増えていることがうかがえる。
現在導入されている合計479台のRPAロボットのうち、36%は「注文変更」に関する業務で利用されていることがわかった。 次いでアップセル・クロスセル施策での利用が14%、再与信業務が10%、データ集計業務が8%、出荷業務が7%、返品処理が6%、不正チェックが3%という結果に。
「注文変更」カテゴリの中には、細かく分類すると次のような業務が含まれている。 エンドユーザーからの問い合わせや、施策運用により生じる注文変更に関して、一定のルールで対応して問題ないものについては、RPAを利用して対処する企業が多い結果となった。
注文変更カテゴリに含まれる業務
- 届け日変更
- 商品変更
- 送料の変更
- 配送会社変更
- 定期コース変更
- 定期周期変更
- 定期の休止
- キャンセル
- 定期の解約
単品リピート通販企業、定期通販企業では、LTV向上のための施策として「アップセル」や「クロスセル」などの施策を積極的に行っている。 施策運用の負担軽減と効率化を目的として、「アップセル」や「クロスセル」施策でRPAを利用するケースが前年比の1.5倍で増加していることがわかった。 他にも前年比で増加の割合が高い業務としては、販売戦略立案の土台となる「データ集計業務」でのRPA利用が前年比の4倍で増加している。
調査概要
- 調査名:RPA導入企業100社での利用実態調査
- 調査期間:2019年3月~2021年10月
- 調査対象:EC特化型RPA「FULLTIME」で受注・開発したRPAロボット479台
- 調査手法:自社データに基づくリサーチ