LINEリサーチは、日本全国の18~59歳の男女を対象に、食の流通において生産者と消費者が直接つながることで、仲介業者や小売業者を通さず直接自宅に食材が届く「産地直送サービス」の現状の認知率や利用率、今後の流行予想などについて調査を実施した。
「産地直送サービス」の現状と認知度
「産地直送サービス」の認知率は男女でいずれも6割超。
年代別では、男女ともに10~20代と比べて30~50代の認知率が高めとなった。特に30~50代女性では7割弱の高い割合となっている。
利用経験は全体で1割弱だが、男女ともに10~20代と比べて30~50代ではやや高めの割合となった。
「産地直送サービス」の今後の利用意向
今後の利用の意向については、利用意向がある人の割合(「ぜひ利用してみたいと思う」「機会があれば利用してみたいと思う」の合計)は全体で52%と半数以上を占めた。
男女別では、男性と比べて女性のほうが、利用の意向がある人の割合が高くなっている。特に10~20代女性では6割強と高い割合で、「ぜひ利用してみたいと思う」人の割合も他の層と比べて7%とやや高めとなった。
一方、利用意向がない人の割合(「あまり利用してみたいと思わない」「まったく利用してみたいと思わない」の合計)は、全体で約2割だった。
利用意向あり」の人の意見
- 「直送だと安心感があるし、旬のものが手に入りやすそうだから。直接コミュニケーションを取れることもいいところの一つだと思う」(女性/19歳)
- 「子どもがいるので、安心安全で運ぶ手間のないものを利用したいと思うから」(女性/36歳)
- 「お手軽に利用できるのであればしてみたい。いろいろな地域のものを食べて、飲んでみたい」 (男性/51歳)
- 「果物など自分のところでとれないものは、新鮮なものを産地から送ってもらいたい」(女性/58歳)
「利用意向なし」の人の意見
- 「野菜とか食材は、ほしいときにすぐほしい」(女性/18歳)
- 「自分の口に入れるものは、実際に手に取り信頼できるものを食べたいと思っているから」(男性/26歳)
- 「産地直送にこだわらなくともスーパーで手に入る」(男性/45歳)
- 「必要なものをそのときに買い、使ってしまうから。無駄にならないかとも考えました」(女性/52歳)
調査について
- LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
- 調査対象:日本全国の18~59歳男女
- 実施時期:2021年9月8日~2021年9月11日
- 有効回収数:2108サンプル(性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック)