「1,980万円」――さて、一体何の数字でしょう?
タイトルが盛大なネタバレになっているが、この「1,980万円」は、伊藤久右衛門オンラインショプLINE@経由の、直近1年間の売上である。
LINE@の配信は、平均すると週に1~2回。1回の配信で、50万の売上を超えたこともある。以前には、LINE株式会社において実例紹介の講演も行った。中小企業である当社が、いかにこの売上をつくりあげたか。今回は、LINE@の活用術を紹介していこう。
LINE@の基本をおさらいすると、LINE@は、
- 企業や店舗と個人が友だちになれる
- 友だちへのメッセージ配信ができる
以上2点が、もっとも基本で大きな特徴である。スマートフォン所持者における85%以上がLINE利用者。つまり、スマートフォンを利用している85%以上にリーチできる可能性を秘めているのだ。
ECにおいて、ユーザーのデバイスは、PCからスマートフォンへと急激にシフトしている。ファッション業界はもちろんのこと、シフトが遅いと言われていた我々食品業界でも、すでに半数以上がスマートフォンからの購入となっている。
ところで、ECにおいて、リピーターの方々に再度サイトへ訪れてもらう方法として効果的な方法は何だろうか?――それは、メールマガジンである。
しかし、このメールマガジン、登録アドレスが「主にPCアドレス」であることがネックであり、デバイスが、PCからスマートフォンへ移行するにつれ、メールマガジンの効果は薄れていった。
そんな効果の伸び悩むメールマガジンの代わりとして、伊藤久右衛門が取り組んでいるのが、LINE@である。結果から述べると、LINE@の開封率や流入率は、メールマガジンをはるかに超えるものとなっており、たとえば、ページに来てくださるお客様の率、送客率は、メールマガジンの12倍以上、30%を超える送客率となっている。