キューサイは2025年10月29日、ウェルエイジングを支援するプラットフォーム「myme(マイミー)」のβ版サービスの提供を開始した。「myme」は、AIとデータを活用し、ユーザーが未来の自分と対話を行いながら、個々の特徴や傾向に合わせた生活習慣の提案を受けられるサービスである。
サービス名の「myme」には、“my+me=自分自身”という意味が込められている。従来の“義務”に基づく健康提案ではなく、未来の自分への期待や自己愛を動機とし、自分の変化を前向きに促す仕組みとなっている。「はかる・わかる・かわる・つづける」という体験フローで、自身の健康チェックから自身にあった生活習慣の把握、健康習慣を変えるアクションの提案、続けられるためのサポートまで対応する。

提供の背景には、年齢に対するネガティブな思い込みである「セルフエイジズム」が、消費・労働・社会活動の意欲を低下させる社会課題となっていることが挙げられる。キューサイは、このような思い込みから脱却し、未来を“自分の仲間”として捉えてポジティブな生活習慣形成につなげることの重要性を指摘。「myme」はこうした課題への取り組みの一環として開発された。
今後の展望として、「myme」では食品、健康雑貨、美容、リラクゼーションサービス、フィットネス分野の共創パートナー企業を募集し、商品提供・サービス連携・導入の3つの形で協業を広げていく。ユーザー登録案内数は約800万人、共創パートナー300社を目標とし、プラットフォームのさらなる拡大を図る方針である。
