NIPPON EXPRESSホールディングス(以下、NXグループ)のグループ会社である日本通運は、海外商品の日本向け販売を支援する越境EC物流サービスの提供を開始した。
同サービスは、物流ウェブアプリ「DCX(デジタル・コマース・トランスフォーメーション)」を活用し、海外のEC事業者が日本国内の消費者へ商品を低コストかつスムーズに届けるための新たなソリューションとなっている。

同サービスは、DCX上で海外の販売企業がECサイトの注文データを容易に取り込み、日本向けの配送伝票をウェブ上で発行できるようになっている。海外の販売企業は、梱包した商品をNXグループ指定の海外倉庫に送るだけで、以降の輸出入手続きや関税対応、日本国内での配送手配までワンストップで完結させられるようになる。
NXグループでは同サービスに加え、グループ内の海外倉庫での在庫管理や出荷業務の代行ができるアウトソーシングサービスや、オプションの「Business Insight」による出荷分析、AIを活用した出荷予測など、在庫管理や仕入れ計画の最適化も支援するとしている。
サービス開始時点では、北米、欧州、南アジアから日本への航空便輸送のみが対象となっているが、2026年にはその他エリアにも順次拡大する予定。