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[対談]タワレコ前田さん×元キタムラ逸見さん オムニチャネルはお客様の生活を豊かにする提案のため

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 元キタムラの逸見さんが、企業のオムニチャネル推進者と対談するコーナー。第4回目は、タワレコ前田さんが登場です。後編では、企業理念に立ち返り、実店舗を持つ企業のイノベーションをどう起こすかについて語っていただきました。

パッケージ販売の先へ「音楽を聞くって何なんだろう」に立ち戻る

逸見 ECにしろ、実店舗にしろ、お客様にもっと来店していただこうと考えると、経営理念に立ち返ることになりますよね。

●タワーレコードの企業理念
タワーレコードのミッションは「The Best Place to Find Music=音楽と出会う最良の場所」をすべてのお客様に提供すること。タワーレコードは、「NO MUSIC, NO LIFE.」のコーポレート・ボイスの下に集まった従業員が、すべてのお客様の「NO MUSIC, NO LIFE.」をサポートし、音楽でお客様の生活を豊かにすることを目指しています。

前田(タワレコ)  僕は企業理念を語る立場でもないのですが、ミッションやビジョンは、中期的に見直していこうという話が進んでいます。

逸見 今後、パッケージソフトの販売だけで伸ばせるのかと言われたら、誰もが難しいと思いますものね。前職のキタムラでも、写真を軸にしながら、スタジオやiPhone修理など周辺事業を行っていましたから。

前田(タワレコ)  逸見さんがキタムラでオムニチャネルを推進されていた頃、上位概念で「写真は何のために撮るんだろう」と考えられていましたよね。我々も、「音楽を聞くって何なんだろう」というのを、少し引いた目線で考えていこうとしています。

逸見 時代にあわせた見直しは必要だけれど、根本のところはやっぱりすごいんですよね。タワーレコードさんは、よくあるレコードショップよりもずっと大きなお店を作って、輸入もの、J-POPといった区分をつけて並べるということを始めた、画期的な会社だと思います。

タワーレコードのお店が楽しい空間なのは、音楽はもちろん、文化を並べているから。それが最近の取り組みの、カフェや自社レーベルにつながっているわけですよね。「音楽を聞く」ということを深掘りされている。これからは、そういった自分たちが持っているものをいかにお客様に伝えていくかですよね。それがなければ、オムニチャネルの次のステップに進めませんから。

タワーレコード株式会社 オンライン事業本部 本部長 前田徹哉さん
大学卒業後、西武百貨店にて営業政策業務を担当。プライスウォーターハウスコンサルタントで小売業をメインに担当した後、スクウェア・エニックスのオンライン事業部長としてECの統括に従事。 2011年10月から現職。

前田(タワレコ) 実は、すでにできているところもあります。タワーレコード大高店(愛知県)は、SMAPにすごく愛情を持って展開してきました。解散にあたり、「タワーレコードはSMAPを応援してくれている」という評判が立ち、応援の意味でCDを買われるお客様から、すごくご支持をいただきました。渋谷店でも、実際に5人が着ていた衣装を展示したところ、涙を流しながら写真を撮る方がいたり、社長のところにお礼状が来たり。こういったことを気づいた人だけがやるのではなく、もう少しオーガナイズドしてやっていけたらいいなと考えています。

逸見 企業理念の「音楽でお客様の生活を豊かにすることを目指しています」っていい言葉ですね。それをやりたいと思った人だけが集まっている会社なわけですから。

前田(タワレコ)  僕も音楽は好きですが、この会社の人たちにはとても及びませんから。でもそれを商売にするには、少し降りていかなくてはならない。社長にこう言ったことがあります。「運動神経のいい子が逆上がりできない子の気持ちがわからないとか、算数ができる子が九九ができない子の気持ちがわからないように、音楽がわからない人の気持ちがわかっていないんじゃないか」と。こんなことぐらい当然知っているだろうではなくて、もう少しライトなお客様に対して、「大車輪ではなく、まず、逆上がりってどうやってやるのか」から伝えていこうと。

逸見 専門店ならではの悩みですよね。実際に来店していただければ、「こんなことまで教えてくれるんだ」とわかっていただけるんですが。来店の一歩前のステップとして、そういったことが伝わるよう情報発信していくべきだと思います。

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連載:逸見さんが今日も行く!オムニチャネル対談

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